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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
906/1068

その前に…

《サイド:鞍馬宗久》



ふう。



まもなく午後1時になるだろうか?


ついに砦での戦いが終わろうとしていた。



「このまま内部の兵士達を一掃しろ!!」



戦場にワシの指示が響き渡る。


その直後に周囲の魔術師達が即座に砦の内部へと突撃を始めたことで戦況は一気に動き出した。



「突撃だーーー!!!!」


「アストリア軍を殲滅するぞ!!」



次々と司令塔の内部へとなだれ込む魔術師達。



数時間にも及んだ砦での攻防戦は共和国軍の優勢で決着がつきそうに思える。



共和国軍とアストリア軍。



互いに数多くの犠牲を出しながらも、

共和国軍は砦の制圧へと大きく前進していた。



「あと一息だ!全力で追い込め!!」


「「「「「うおおおおおおおお!!!!!!!」」」」」



再び叫んだワシの指示に呼応するかのように、

数多くの魔術師達が城塞内へと駆け込んで行く。



「よし。これで砦の制圧は時間の問題だな。」



地震による混乱によって一時的には劣勢を強いられた共和国軍だったが、

仲間達の活躍によって混乱は小規模で収まり、

今ではアストリア軍を押し戻す勢いで進攻している。



すでに窓からの狙撃部隊は、

遠隔からの魔術攻撃によってほぼ一掃済みだ。



飛び出してきたアストリア軍も、

ワシと常磐沙織の活躍によって敗走している。



司令塔の正門も破壊済みだ。



残るアストリア軍を殲滅せんめつすれば、

この砦での戦闘は終了するだろう。



あとは司令塔内部での残党狩りだけになる。


それさえ乗り切れれば共和国軍の勝利が確定するはずだ。



「まもなく砦の制圧は終わる。だがその前に…やるべきことがあるのは分かっているな?」


「…はい。」



ワシの言葉を受け止めて、

常磐沙織は司令塔に向かって歩きだした。



「アストリア側の指揮官と話し合って来ます。どうして戦う必要があったのか?どうして戦争という手段に出たのか?その答えを知る為に…。」



目的を言葉にして内部に向かう常磐沙織。


そのあとを追ってワシも歩みを進めることにする。



「全てに答えてくれるかどうかは分からんがな。」


「それでも問い掛けてみます。その為に…ここに残ったのですから。」



どうやら迷いはないようだ。


敵の指揮官と話し合う為に、

常盤沙織は司令塔の内部へと歩みを進めていった。



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