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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
898/1092

西へ

《サイド:米倉美由紀》



さて…と。



ひとまず本陣を出発した私達だけど。


そもそも全方向を包囲されているから、

どこを目指すにしても行く手を阻む陰陽師の部隊が邪魔なのよね。



「仕方がないから強引に包囲網を突き抜けるわよ!!」



戦場からの離脱を急ぐためには、

部隊を結集して一気に駆け抜けるしかないわ。



「護衛部隊は後方を警戒!!御堂君は右翼から!北条君は左翼から!翔子は深海さんと栗原君の護衛!みんな頼むわよっ!!」



それぞれに指示を出してから、

西に向かって一直線に駆け抜ける。



今はまともに戦うつもりはないわ。


包囲網を突破して戦線離脱することが最優先なのよ。



だから正面から戦いを挑む必要はないの。


とにかく先を急ぐためだけに、

走り続けることを考えるべきなのよ。



ただただ戦場から離脱する。


それだけを考えて魔杖『デス』の力を解放する。



「エンドレス・ブレイク!!!」



魔杖が輝いて漆黒の炎が生まれる。



「邪魔をするなら消えてもらうわよっ!!」



大声で叫んで炎を放つ。



上空へと飛翔し、

地面へと堕ちる。



ルーンから解き放たれた炎が陰陽師の部隊へと降り注いだわ。


着弾と同時に広範囲へと広がっていく炎。



だけど。



陰陽師達は燃えないわ。



呪いの炎が燃やすのは身体ではなくて精神。


心を侵食していくからよ。



「「「「「ぐああああああああああああっ!!!!」」」」」



炎が消えない限り無限に続く精神汚染。


見た目では計り知れない絶望が陰陽師達を苦しめているのよ。



「「「「「…ああああああああああああっっっっっ!!!!」」」」」



数百名もの陰陽師達が一斉に苦しみもがいてる。



まあ、物理的な攻撃力は皆無だけどね。


敵の足止めさえ出来ればそれで良いのよ。



「今よ!!」



敵が動きを止めた隙をついて、

御堂君と北条君が両側から攻め込む。



「スーパーノヴァ!!!」


「バーニングソウル!!!!」



敵の布陣を破壊することを優先した範囲系魔術によって陰陽師軍が二つに割れたわ。



御堂君の一撃が陰陽師の部隊を吹き飛ばして、

影響を逃れていた陰陽師達も北条君が一掃したのよ。



これで退路は開けたわ。



「はっ!楽勝だぜ!」



余裕を見せる北条君だけど。


今はその余裕が誰よりも頼もしく思えるわね。



「さあ、その調子で今後も頼むわよ!」



全力で戦場を離脱する私達に続いて、

護衛部隊も西に向かって走り続けたのよ。



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