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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
890/1212

薫の兄

《サイド:深海優奈》



…えっと~。



私と雨宮さん達の救援によって、

戦場で孤立していた男性は無事に共和国軍に合流できたようです。



「無事に助かりましたね。」


「え、ええ…そうですね。おかげさまで無事に合流できました。これで僕は役目を果たせそうです。」



…役目?



役目って何でしょうか?



何か理由があって戦場に来たとは思いますけど。


陰陽師軍の間を突き抜けてまでここへきた理由は何でしょうか?



「何かの任務中ですか?」



砦からの伝令でしょうか?


それともアストリアの各地に潜入しているという密偵の方でしょうか?



よく分からずに尋ねてみると、

男性は照れくさそうに微笑んでから自己紹介をしてくれました。



「ああ、すみません。自己紹介が遅れてしまいましたね。僕の名前は栗原徹と言います。マールグリナの魔術医師です。」



…栗原さん?



それって、もしかして…?


栗原薫さんのお兄さんなのでしょうか?



そのことを確かめようと思ったのですが、

その前に質問されてしまいました。



「少し聞きたいのですが、ここに米倉代表はいますか?」



米倉代表?


それって理事長さんのことですよね?



「いなければ軍の指揮をとっている人でも良いのですが…。」



指揮官の近藤悠護さんは最前線にいますのでここにはいません。



補佐役の雨宮さんは追撃部隊の迎撃をしてくれていますし。


他の幹部の方々も近くにはいません。



「米倉理事長さんを捜してるんですか?」


「ええ、そうです。」



………。



どうすれば良いのでしょうか?



私からも聞きたいことがあるのですが、

今は質問している場合ではなさそうです。


なので素直に本陣の前線側を指差しました。



「理事長さんでしたら、あちらにいるはずです。」



戦闘中ですので見えたり隠れたりしていますけど。


理事長さんは前線に近い場所にいるはずです。



「あ、ああ、どうやらそのようですね。ありがとうございます!」



笑顔を浮かべながら一礼してくれた栗原さんは、

前線にいる理事長さんに向かって走って行ってしまいました。



…はう~。



出来ることなら総魔さんのお話を聞きたかったんですけど。


質問する暇もないまま行ってしまったんです。



「聞きそびれちゃった…。」



そのことでちょっぴり落ち込んでいると。



「まあまあ、これから聞けばいいんじゃない?」



悠理ちゃんが私の手を引いて走り出しました。



「追いかけて話を聞くわよ、優奈。」


「う、うん!」



栗原さんのあとを追って走る私と悠理ちゃんを追いかけて武藤君も来ているようですけど。


ひとまず私達も理事長さんのところまで移動することになりました。



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