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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
882/1200

国王暗殺

《サイド:天城総魔》



「オメガ!!!」



手加減なしの一撃を放つ。



「うああああああああっ!!!」



広範囲に広がる衝撃波によって王城を警備していた兵士達が瞬く間に吹き飛ばされていった。



「ぐあああああああ!?」



神剣から放たれた衝撃波が門番の兵士もろとも城門を粉砕する。



「先を急ぐぞっ!」


「はい!!」



俺を先頭として、

徹も王城内部へと駆け込んでいく。



「侵入者だーー!!!」


「魔術師が攻めてきたぞ!!!」


「食い止めろーーっ!!!!」



王城内部へと強行突破を始めた俺達を遮るかのように警備兵達が前方に立ちふさがるが、

もちろんまともにぶつかり合うつもりは一切ない。



一斉に動き出す警備兵達だが、

周囲の動きを視界に捉えながら神剣を振りかざして立ち向かう。



「ヴァルキリー!!!」



手始めに力を解放して背後から生まれた翼から精霊を具現化させる。



純白の翼をはためかせる美しき天使だ。


王城の内部を飛び交う天使の手にもルーンがある。



多量の魔力を込めた神剣を持ち、

あらゆる物理攻撃を受け付けない天使がアストリア軍に襲いかかって次々と警備兵達を切り倒していく。



『ズバッ!ザシュッ!グサッ!!』



一方的な蹂躙じゅうりんだ。



決して傷を負うことのない天使は容赦なく兵士達を斬り殺していった。



「うああああああっ!!!」


「ぐうぅぅぅぁぁぁっ!!!」



天使の攻撃を受けて倒れていく兵士達。


その間に俺と徹は2階へと続く階段を目指して走り続けた。



「王族が逃げ出さないうちに上を目指すぞ!」


「分かりました!」



俺に付き従って走り続ける徹の背後では、

敵の接近を阻むかのように天使が追っ手を防いでくれている。



最後尾を精霊に任せたことで、

ひとまず後方を心配する必要はないだろう。



先頭を駆ける俺の道を塞ぐ兵士達に対しては、

魔術を放って一掃することにした。



「オメガ!!!」


「「「「「うわぁぁぁぁぁ……っ!!!」」」」」



使い慣れた魔術によってアストリア軍は成すすべもないまま倒れていく。



各地で死んでいく兵士達。



立ち塞がる兵士達を次々と蹴散らすことで、

3階への階段を発見することにも成功した。



「向こうに階段があります!」



徹の示す方角へと視線を向けて進行方向を変える。



そして全速力で階段を目指す。



「あとどの程度だと思う?」



問い掛けてみたことで、

徹は各階を見回してから答えてくれた。



「一階毎の高さが相当ありますので、階数だけで見れば、それほど数はないと思います。多くても…あと二つくらいでしょうか?」



…まあ、そうだろうな。



答える徹の言葉を聞いて小さく頷く。



「同意見だ。おそらく次の階に『謁見えっけんの間』があり。その上が王族の私室になるだろう」



すでに王城の大半が崩れ落ちているために、

空を飛べば一気に最上階を目指せるとは思うが、

俺は行動できたとしても徹は空を飛べないだろう。



さすがに徹を抱えて飛ぶのは難しく。


敵の迎撃を凌げる保証もない。



だからこそ地道に移動できる階段を探して移動しているのだが、

待ち構える兵士達は有無を言わさずに次々と襲い掛かってくる。



「ちっ!数が多いな。」



あまり魔力の無駄使いはしたくないのだが、

先を急ぐためには範囲攻撃を仕掛けるしかないだろう。



「エクスプロージョン!!!」



魔術を展開した瞬間に紅の光が周囲一帯に広がった。



「焼き尽くせ!」



紅の光が次々と燃え上がって周囲を炎が埋め尽くす。



「うああああああああああああああああああああああっ!!」



待ち構えていた兵士達は燃え広がる紅蓮の業火に焼かれて、

断末魔の叫び声と共に焼け死んでいった。



そうして。



徐々に鎮火する炎のあとに残ったのは、

焼け焦げた死体と焼け崩れた残骸のみ。



大規模な範囲攻撃によって3階の警備を一掃したことで、

魔力の残りは2割を下回っただろうか?



生きて脱出することを考えるならあまり余裕のある状況ではないが、

王族を暗殺するだけなら何とかなるだろう。



休む暇もないまま、

先を急いで走り続けることにした。



「奥の階段へと急ぐぞっ!」


「はい!」



徹と共に謁見の間を駆け抜ける。



背後の守りを天使に任せながら最後の階段へと到達したその瞬間に。


ついに目的の人物と遭遇することに成功したようだ。



「し…侵入者です!!」


「なに…っ!?もうここまで来たのかっ!?」



警備の兵に守られて後退する人物を見つめながらゆっくりと階段を上る。



「見付けたぞ。国王の真田幸長さなだゆきながだな?」



歩み寄る俺に幸長は恐れることなく立ちはだかった。



「最早ここまでか、だが、ただでは死なんっ!」



きらびやかな剣を構えて切り掛かってくるが、

その動きは並みの兵士達と同程度だ。



この程度の攻撃で俺を殺せはしない。



幸長の一撃を軽く受け止めてから、

終焉しゅうえんを告げることにした。



「これで終わりだ。アストリアは今日で滅びる。」


「くそっ!なめるなっ!!」



剣を引いた幸長が再び切り掛かってくるが、

それも無意味だ。



再び打ち合う形となったが、

幸長の抵抗はここまででしかない。



「その罪を認めて果てるがいい。」



必死な形相で俺を睨みつけてくる幸長に別れを告げる。


そして幸長の剣をはじき飛ばしてから、

ためらうことなく斬り捨てた。



「ぐあああっ!?」



両腕と共に胴体を切り離す。


幸長の体は二つに裂かれて、

絶叫を残して絶命した。



「まずは一人目。」



国王は死んだが、

一族はまだ残っているはずだ。



「残りも一掃するぞ。」



幸長の死を見て動揺する兵士達に神剣を向ける。



「散れ…」


「「「国王様ぁぁぁぁっ!」」」



再びオメガを発動させて周囲を一掃する。


衝撃波に飲み込まれた兵士達は立ち向かう暇さえなく全滅した。



「ひとまず謁見の間の制圧は完了したな。」



息絶える兵士達の様子を確認してから周囲の様子を確認してみる。



「現時点で第一王子の国定と国王の幸長が死んだが、まだ王位継承者が全滅したわけではないだろう。」



子供が一人ではないはずだ。


王位を継げるものが一人でもいる限り、

アストリアの滅亡は望めない。



「王族を根絶やしにするぞ。」



階段の守りを天使に任せた俺は、

徹と共に王族狩りを開始することにした。



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