84/185
第3位
《サイド:常盤沙織》
「その『膨大な魔力』。お前が生徒番号3番だな?」
…えっ?
不意に背後から話しかけられたことで足を止めてしまいました。
そして振り返る前に宣言されてしまったのです。
「確か沙織と呼ばれていたと思うが、お前とは翔子の次に戦うことになるだろう。」
…っ!
翔子の次、ですか。
その言葉を聞いた瞬間に背筋が凍りつくような寒気を感じてしまいました。
…貴方はすでに。
すでに翔子を見ていないことに気づいてしまったからです。
翔子の次の対戦相手になる私。
そしてその後に訪れる北条君との戦いを考慮している様子でした。
…これでは、翔子が。
いえ、親友が可哀そうなどと思うのは不遜ですね。
だから私は一度だけ彼に振り返って忠告しておくことにしました。
「翔子を甘く見ないほうが良いですよ。」
ただそれだけを言い残してから、
翔子を追い掛けることにしたのです。




