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THE WORLD  作者: SEASONS
4月17日
794/1242

共和国を守る盾

《サイド:岸本克也》



「…全員の魔力が尽きたか…。」



最後の抵抗を試みたことで、

仲間達は魔力を失ってしまったようだ。


もはや意識を保っている者のほうが少数だろう。



誰もが大地に膝をついてうずくまってしまっている。



…ここが限界だ。



今となってはもう歩くことさえままならない。



そしてそれは私も同様だ。


魔力が底を尽きてしまって意識も薄れようとしている。



…だが、それがどうした!!



このまま諦めてしまうようでは司令官としての名がすたる。



仮にも国境警備隊の司令官として戦場にいるのだ!



…たとえ戦えないとしても。



最後まで果敢に立ち向かう覚悟だけは見せ続けなければならない!



…それが!



それこそが!



私が私であるということなのだ!!



「この命がある限り!この先へは一歩も通さん!!!」



最後まで意地を張り通してみせる!



「私の名は岸本克也きしもとかつや!アストリアの進軍を防ぎ!共和国を守る盾だ!!例えこの身が朽ち果てようとも!決して共和国に手出しはさせんっ!!!」



この身を盾として仲間を守ってみせる!!



その誓いを宣言した直後に。



『ドスッ!!!』



一本の矢が私の胸に突き刺さった。



「ぐ…ぅっ!?」



続々と放たれる矢が次々と突き刺さる。



「がっ…あ、あっ…!!」



口から血が溢れ出す。


どうやら内蔵がやられてしまったらしい。



…だが。



この程度で倒れるつもりなどはない!!



「守ると…誓ったのだっ!!」



木村副隊長が戦線を離脱するまで決して死にはしない!



「私は、国境を守護する者だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



『ドスドスドスッ!!!!』



「が、は、っ!?」



次々と放たれる鉄の矢が俺の体を突き抜けていく。


射抜かれた体から流れ出す血が大地を染める。



だがそれは周囲の仲間達も同様だろう。



果敢に戦った仲間達も、

鉄の矢という名の冷たい雨を受けて次々と生涯を終えていく。



…そして。



「ぐ、ぅ…っ!!」



一本の矢が…私の心臓を貫いた。



「がは…っ!?」



…ここまで、か。



…鞍馬様!


…米倉様…っ!



…すみません。



…私は…ここまで、です…っ。



「…それでもっ!」



残された気力を振り絞って、

最後まで使命を全うしようと思う。



「…共和国に…勝利を…!!」



それが最後の言葉だっただろう。



数え切れないほどの矢を受けた私は…。



ついに意識を手放して崩れ落ちてしまった。




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