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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
714/1254

帰宅

《サイド:深海優奈》



医務室を出たあと。



学園を離れた私は、

どこにも寄り道せずに実家まで戻って来ました。



理由はもちろんお父さんとお母さんに会うためです。



「二人とも…いるよね?」



少しだけ不安を感じながら玄関に歩み寄って扉に手をかけてみました。



…鍵は開いているようです。



『ガチャッ…。』と、音を立てて簡単に開いた扉の向こう側には見慣れた景色がありました。



学園に入学するまでは毎日見ていたからです。



2週間ぶりなので、久しぶりに思えますね。



学園に入学して寮に住むようになってからは一度も帰ってきていませんでしたけど。


それでもお家の中は何も変わっていませんでした。



だからでしょうか。



何故かとても懐かしく思えたんです。



「ただいま…!お父さん、お母さん!」



精一杯の声で呼び掛けてみると、

両親がそろって出迎えにきてくれました。



「優奈!」



お父さんは笑顔で出迎えてくれます。


ですが、お母さんは少し心配しそうな表情でした。



「どうしたの優奈?こんな時間に何かあったの!?」



突然帰ってきたから、

心配させてしまったのかもしれません。



そのせい…と言ってしまっていいのかどうか分かりませんけれど。


心から私を思ってくれる両親の表情を見れただけで泣きそうになってしまいました。



「…お父さん、お母さん。ただいま。」



もう一度、声をかけました。


ですがそれだけです。



それ以上、口に出せば涙が溢れてしまう気がしたんです。



2週間ぶりに出会う両親の以前と変わらない優しさに。


とても幸せな気持ちを感じてしまったんです。



「あ…あのね。」



精一杯の気持ちを言葉にしようとしたのですが、

その前に両親が揃って手を差し延べてくれました。



「まあまあ、こんなところに立っていないで、とりあえず中に入りなさい。」



とても優しいお父さんに頷くと、

お母さんも微笑みながら私の手を引いてくれました。



「お帰りなさい、優奈。」


「う…うん。」



両親の優しさがすごく嬉しくて、

感情を止められなくなってしまいます。



自然と溢れこぼれ落ちる涙。


私にとっての幸せが、ここにはありました。



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