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THE WORLD  作者: SEASONS
4月1日
7/185

生徒手帳

ここは学園の南西辺りだな。



特に気になるような施設はなく、人通りもない。


学園内に複数ある休憩所の一つのようだが、

今は誰もいないらしい。



ここならしばらく休めそうだ。



時間は有限だが、何時間もただただ歩き続ければいいというわけではないからな。



…少し休むか。



まだ学園内の3分の1も見れていないが、

大まかな位置関係は何となくわかってきた。



おそらく他の場所も似たような光景だろう。


だとすれば、あとは地図を確認しておけば十分だろうか。



今はまだ焦る必要はない。


なにより休むにはちょうどいい場所だからな。


一息つくつもりで休憩所の椅子に腰を下ろしてみる。



…静かな場所だな。



鳥のさえずりが聞こえるだけで人の声は聞こえない。


たまたまだとは思うが、この付近には誰もいないらしい。



「そういえば、もう昼頃か?」



見上げてみれば太陽が真上に差し掛かっている。


時間的に考えて生徒達の大半は昼食のために食堂に向かっているのだろう。


だとすれば、人が少ないのも頷ける。



そして誰もいないのなら好都合だ。



監視からも解放されて気を使う必要がなくなったからな。


しばらくここで休ませてもらおう。



「せっかくだ。一度くらいは読んでおくか。」



入学式で受け取ったばかりの生徒手帳を取り出す。


手帳には学園内の地図や校則が記されているのだが、

その内容はすでに入学式で聞いたから今更確認する必要はない。


仮に分からない部分があったとしても、

困ったときはその都度、教員や職員に尋ねればいいことだ。



説明を嫌がる教職員はいないはずだからな。


それに。


入学式初日から授業や実習があるわけでもない。


新入生の今日の予定は学園内を見て回り、

食堂や寮の場所を把握して明日からの生活に備えて準備を整えることだけだ。


だからこそ、こうして自由に学園内を行動していられる。



…今日は基本的な部分を把握しておけば良いだろう。



時間はまだ昼になったばかりだ。


今日という日はまだ半日もある。


残りの時間を寮の自室で潰すのはもったいない。



…それにまだ行きたい場所もあるからな。



その前に手持ちの情報を整理するために、

生徒手帳を確認しておくことにした。



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