The World
《サイド:天城総魔》
封印の解放と共に、
俺の中の魔力が変質するのが感じられた。
だがその変化は予想の範疇だ。
おそらくこうなるだろうと考えていたからな。
手にした力の使い方はすでに把握できている。
そしてそれはもちろんルーンに関しても同様だ。
新たに創り出したルーンは神剣『ザ・ワールド』
世界を意味するこの剣こそ、
俺が追い求めてたどり着いた答えになる。
吸収も…
操作も…
変換も…
理論も…
定義も…
構呪も…
その全ての頂点にある答え。
それが『創造』だ。
あらゆる力を創り出すこの力が俺にあったことは『偶然』か『必然』か?
それは俺にも分からない。
だが、一つだけ言えることがある。
それは特性を理解して使いこなせるようになった、と言うことだ。
俺の手には象徴と呼ぶべき『形』がある。
その効果はすでに実証済みだ。
俺の魔力と引き換えに一つの結果を導き出した。
『復元』
物質である試合場さえも元の形へと戻して、
俺と御堂の傷も一瞬で治療し終えた。
今までにも破れた制服を修復する程度のことはできたが、
それはあくまでも繋ぎ合わせる程度の修復でしかない。
そこに存在しない物を作り出すことはできなかったからだ。
だが今は違う。
崩壊して消失した試合場の復元ができたからな。
この差は大きい。
右手に握る剣を見つめてから、
改めて一歩を踏み出す。
「さあ、反撃の時間だ。」




