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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
674/1242

最後のルーンの名は

《サイド:御堂龍馬》



…彼が指輪を外した。



その瞬間に彼の魔力が変質するのを実感してしまったんだ。



巻き起こる突風と解放された力。



彼は全ての力を取り戻したらしい。



…吸収も。


…高速化も。


…ホワイト・アウトも。


…アルテマも。


…ソウルイーターも。



その全てを取り戻したんだ。



…この気配はなんだ…っ?



彼から放たれる威圧感が、

以前にも増して僕の体を震わせる。



そして『絶対的な存在』となった彼は、

ジェネシスを解除してから第4のルーンを発動させようとしていた。



「これが…俺の力だ。」



宣言する彼の手が輝く。


眩しいほどの煌きだ。



その光が収まった直後に、

彼の手に一振りの剣が現れた。



標準よりも僅かに長い程度の刃。


分類上はロングソードかな?



扱いやすさを重視しているように思える。



彼の新たな剣は神々しい光に包まれていて、

とても不思議な色を放っていた。



一言では言い表せない神秘的な光だ。


それはまるでこの世界の全ての色と光を集めたような、そんな鮮やかな輝きに思えた。



「ここからが本番だ。」



新たなルーンを天高く掲げた彼は、

試合場に向けて勢いよく突き刺した。



『ザクッ!!』と刃が試合場に突き刺さった直後に。


膨大な光が放たれて有り得ない現象が起きる。



あまりの眩しさによって一瞬だけ目を閉じてしまったけれど。


それはこの会場の誰もが同じだったと思う。



光が収まったことで目を開いた瞬間に。


誰もが衝撃的な事実に驚き戸惑うことになったんだ。



「な…っ…!?」



驚く僕の視界には完全に修復された試合場と怪我の治療を終えた彼の姿があった。


そして戸惑いながらも僕はもう一つの事実に気付いてしまう。



僕の怪我も治療されていたことに、だ。



「一体、何を…!?」


「さっき言った通りだ。俺の力は全てを塗り変える。破壊も再生も、理論も構成も、現実と幻でさえもな。」



僕の質問に答えた彼のルーンはすでに試合場を離れて彼の手に収まっている。


そして、彼はその力を教えてくれたんだ。



「俺の力は『創造そうぞう』だ。あらゆる概念を存在へと変える力であり、全ての現象を塗り変える強制力がある。」



願い望むままに全てを自在に組み替えられる能力。



それが創造。



そしてそれは操作でも構呪でもなく。



「あらゆる概念を自由自在に操る能力…?」


「…そうだ。」



彼はその手にあるルーンを僕に示した。



「最後のルーンの名は『THE WORLD(ザ・ワールド)』。世界を構築する力だ。」



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