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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
670/1242

再戦

《サイド:御堂龍馬》



ついに彼が動き出した。


ようやくこの時が来たんだ。



…ずっと。


…ずっとこの時を待っていた。



彼に敗北したあの時から。


僕はこの瞬間を願い続けていたんだ。



「…さあ、始めよう。僕達の戦いを!」



再戦の訪れを。


待ち焦がれていたこの瞬間を。



ようやく迎えることができるんだ。



空から舞い降りる天城総魔。



静かに試合場に降り立つその姿は、

まるで『神』のようにも思えてしまう。



「きみが来るのを待っていたよ。」


「…すまない。待たせたな。」



彼はまっすぐに僕と向き合ってくれた。



「これが最後の試合だ。お前が俺を越えるか?それともこの場で敗北を重ねるか?成長したお前の実力を見せてもらおう。」



ああ、そうだね。


僕も決着をつけるために、

今日まで頑張ってきたんだ。



「今度は負けないさ!!」



彼がどこで何をしていたのかは知らないけれど。


今はそんなことはどうでもいい。



僕の願いは一つだけだ。



…さよならなんて言わせない!!



「僕が勝って、きみを引き止めてみせる!!」


「………。」



決して逃がしはないと宣言する僕に、

彼は何故か淋しげな表情を見せていた。



「…残念だが、動き出した時間が戻ることはない。お前達がどう思うかに関係なく、俺は俺の道を行くことになる。だから…お前もお前の進むべき道を進めば良い。」



…僕の進むべき道?



それが何処かなんて僕にも分からない。



そして彼が進もうとしている道が何処に向かっているのかも分からない。



彼が何を行い。


何を考えているのか。



僕はまだ何も知らないからね。



だけど。



僕にとって彼は。



仲間なかま』であり。


強敵とも』であり。


親友しんゆう』だから。



だから僕は、彼を見放しはしない!



「僕はきみと共にいたいんだ。ただそれだけを願っているんだよ。」


「………。」



僕の言葉に彼は何も答えなかった。


だけど今はそれでも良いと思う。


すぐに応えてくれなくても良いんだ。



この試合が終わったあとに。



…全ては、その時に…。



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