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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
667/1242

決勝戦、第3試合

《サイド:御堂龍馬》



「さあ!いよいよ、『決勝戦』も第3試合です!このままジェノス魔導学園が優勝を手にするのか!?それともグランバニア魔導学園が、ジェノス魔導学園を押さえて逆転優勝を勝ち取ることが出来るのか!?全てはこの試合にかかっています!!!」



白熱する係員の絶叫に沸き上がる会場。


この試合に勝てるかどうかで、

僕達の優勝の行方は大きく変わってしまうことになる。



引き分ければ延長戦に持ち込めるけれど。


ここで負ければ敗北確定だ。



…もちろん勝利を目指すつもりでいく。



だけど、勝負に絶対はない。


敗北の可能性も考える必要はある。



…最悪でも引き分けにできれば敗退は免れることができるんだ。



いざとなったら相打ちを狙う必要がある。


上手くいくかどうかはともかく。


延長線に持ち込む必要があるんだ。



…とは言っても。



それが良いかどうかは難しい判断になるだろうね。



向こうはまだ試合に出ていない万全な状態の選手が『3人』も控えているからだ。



だけど僕達に予備の戦力はない。



もしもここで勝てなかったとしたら、

僕が延長戦に出るのは難しいだろうね。


ここで引き分ければ延長戦には沙織か真哉が出ることになる。



…だけど。



すでに魔力の大半を消費している二人では、

延長戦で勝利を勝ち取れる可能性はあまり高くない。



すでに2位と3位は戦闘不能。



次の3試合目に誰が出てくるのかはまだ分からないけれど。



仮にここで澤木君が戦えなくなったとしたら、

グランバニアは4位から6位の生徒が出てくることになる。



だけどその中の誰が出てきたとしても余裕とは言えないと思うんだ。



沙織の魔力は残り3割程度。


真哉は5割程度。



どちらにしても万全な状態とは言えない。


ジリ貧で負ける可能性のほうが高いと思うんだ。



…だとすれば。



優勝する為にはなんとしてでもこの試合で勝たなければいけないことになる。



「とにかく、やるしかないね。」



気合いを込めて集中していると、

係員が呼び掛けてきた。



「ジェノス魔導学園から御堂龍馬選手!グランバニア魔導学園から澤木京一選手!!試合場へお願いします!!!」



やっぱり僕の相手は澤木君か。



ここで他の生徒が引き分け狙いで出てきて、

延長戦で澤木君が出てくるという流れが一番危険だったからね。


まずは最悪展開を回避できて良かったと思う。



「最後まで強敵ぞろいだね。」


「頑張ってね、龍馬。」


「龍馬なら勝てる!京一ごときに負けるんじゃねえぞ!!」



ゆっくりと試合場に歩みを進める僕を沙織と真哉が応援してくれていた。



「何とか頑張ってみるよ。」



二人の声援に感謝しながら試合場に上がってみる。


向かい側から歩み寄ってくるのは澤木君だ。



予想はしてたけどね。


やっぱり3試合目に出てきたのは澤木君だった。



グランバニア魔導学園で1位の生徒。


僕との対戦成績は6勝0敗で僕が全勝しているけれど。



僕以外の生徒との試合において彼は無敗を記録してる。


ランベリアのシェリルさんに次ぐ危険な存在なんだ。



今回で7回目になる澤木君との試合。



今までとは違って新たな力を手にした僕が澤木君を相手にどこまで戦えるのか?



それが僕の課題になる。



支配を暴力が上回っているのかどうか?



その答えを知る為に。


僕は僕に出来る全力を持って澤木君と戦おうと思う。



「僕は負けない!必ず、優勝してみせる!」



勝利を宣言する僕を、

澤木君は真剣な眼差しで見つめていた。



「…この状況で話し合うことはないだろうね。まずは全力で戦おう。」



ああ、分かってるよ。



言葉ではなくて行動で示すこと。



そのために静かに開始位置に立った。


そのあとに澤木君も開始位置に立つ。



「準備はよろしいですね?」



審判員の問い掛けに僕達は頷いて応える。



「…わかりました。」



僕達の意思を確認したことで、

審判員が試合開始を宣言する。



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