祝福の言葉
《サイド:深海優奈》
「…すみません。戻りました…。」
試合場から戻ってみると、
先輩達が笑顔で迎えてくれました。
「お帰り、優奈ちゃん♪」
真っ先に喜んでくれるのは翔子先輩です。
やっぱり翔子先輩の笑顔は素敵です。
一日でも早く、翔子先輩のような素敵な女性になれるように努力したいと思います。
「お帰りなさい。優奈ちゃん。」
沙織先輩はいつも優しく微笑んでくれます。
その笑顔を見ているだけで、
すごく安心できる気がします。
「良く頑張ったね、深海さん。」
御堂先輩も喜んでくれました。
これで少しはお役に立てたでしょうか?
「やれば出来るじゃねえか。良く頑張ったな!」
落ち込んでいた私を元気付けてくれた北条先輩も褒めてくれました。
そのことがすごく嬉しくて、
頑張って良かったと心から思えました。
「初勝利、おめでと~♪」
私の頭を撫でてくれる翔子先輩の優しさがとても嬉しく思えます。
私という存在を認めてくれて、
一緒に喜びを分かち合ってくれる先輩達と一緒にいられることが凄く嬉しくて、とても幸せでした。
…だからもしも。
もしも総魔さんもここにいて。
私を褒めてくれたなら。
私はもっともっと喜べたと思います。
…総魔さん。
今はどこにいるんですか?
どれだけ会場を見回しても見えない姿。
試合中に聞こえたはずの声はもう聞こえません。
…あれは夢だったのでしょうか?
幻?
幻聴?
思い込み?
…分かりません。
ですがあの時は確かに聞こえたんです。
総魔さんの声が聞こえたはずなんです。
…だから、総魔さん。
私は総魔さんに…『逢いたい』です。




