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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
637/1242

第4回戦、第1試合

《サイド:天城総魔》



ようやく出番が回ってきたな。



「皆様お待たせいたしました!!これより『準決勝』を行いたいと思います!第1試合目はジェノス魔導学園から天城総魔選手!!ヴァルセム精霊学園から鳴瀬智久なるせともひさ選手!試合場へお願いします!!!」



係員の呼び掛けによって試合場へ上がると、

向かい側から対戦相手の鳴瀬なるせが歩みを進めてきた。



「初めまして、僕が鳴瀬智久です。」



端的な自己紹介だが、

その表情には余裕とも思える笑みが浮かんでいる。



負けるはずがないという自信が感じられる態度だ。



…とは言え。



その自信がどれほどのものか、

見た目だけでは判断できない。



「天城総魔だ。」



名前だけ名乗ってから開始位置へと立つ。


こちらとしては会話をするつもりがないという意思表示のつもりだったのだが、

成瀬はまだ話足りない様子だった。



「話し合いは嫌いかい?まあ、それでもいいんだけど、きみの噂は聞いてるよ。あの御堂を越えて、現在学園1位らしいね。大会での試合経験は1度だけらしいけど、あまり緊張しているようには見えないかな?」



話の内容に興味はないが、

思ったよりも口が軽いようだな。


放っておくと気が済むまで話し続けそうだ。



「実力に関して語るつもりはない。結果が全てだからな。」



強制的に会話を打ち切る。


俺としては試合さえできればそれで十分だからだ。



余計な時間を費やすつもりはない。



「ふう…。実力至上主義かい?まあ、悪くはないけど。その言葉は僕に勝ってから口にした方がいいよ。」



鳴瀬は笑顔を消してから、

真剣な表情を見せた。



「改めて自己紹介しておくよ。僕は鳴瀬智久。『ヴァルセム精霊学園』で2位にして『大賢者』だ。」



学園2位の『大賢者』か。


どの程度の実力を持っているのかは知らないが、

その自信が本物かどうかを試合の中で見定めるだけだ。



「きみは僕を越えられるかい?」



鳴瀬の挑発の直後に。


向かい合う俺と鳴瀬の間に審判が歩み寄ってきた。



「それでは!準備はよろしいですね!?」



問い掛ける審判に、俺と鳴瀬は揃って頷く。



「では、試合、始めっ!!!」



試合開始の合図を受けた俺と鳴瀬は同時にルーンを発動させていた。



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