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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
634/1242

準決勝進出

《サイド:深海優奈》



試合が終わりました。


無事に準決勝進出ですね。



翔子先輩。


北条先輩。


そして御堂先輩。



3人の先輩が勝ち続けた結果。


私達は3回戦を無事に突破しました。



結局、私は試合に出ることがなかったので素直に喜びにくい部分があるんですけど。


それでも一つずつ優勝に近付いていると思うだけで自然と笑顔になってしまいます。



「お疲れ様です。お怪我はありませんか?」


「お帰り、龍馬。やっぱり龍馬の圧勝ね!」


「お疲れ様。次は準決勝ね。」



私と翔子先輩と沙織先輩。


笑顔で出迎える私達を見て、

御堂先輩は照れ臭そうに微笑んでくれました。



「気持ち的には圧勝ではないけどね。でもまあ、特に怪我はないから良かったのかな?」



…そう、ですね。



試合場は真っ暗だったので何があったのか分からないのですが、

御堂先輩は怪我をしていないそうです。



「あの暗闇って…何だったんですか?」


「あー、あれも精神攻撃の一つなんだけどね。あの暗闇の中では5感が封じられてしまうんだ。」



…5感?



どういうことでしょうか?



「見えなくなる…とかですか?」


「ああ、そうだよ。視覚、触覚、聴覚、嗅覚味覚。その全てが分からなくなるんだ。」



…ということは?



見えなくて。


聞こえなくて。


匂いも分からなくて。


触っても分からない。



…ということでしょうか?



さすがに試合で味覚が必要かどうかはわかりませんけれど。


ただ見えないだけではなくて、

全ての感覚が感じられなくなるそうです。



「あの暗闇の中では何も感じられないからね。矢島さんが接近しても気づけないんだ。」



だから先輩は戸惑っていたということでしょうか。



沙織先輩や翔子先輩が言っていた意味もなんとなくですが理解出来た気がしました。



「でもまあ、とりあえずは3回戦も突破出来たし、残る試合はあと2つだね。」



…はい!



確かにそうですね。



残る試合は、あと2回です。


次の準決勝と、最後の決勝戦だけです。



『優勝まであと少し』



そう思うだけで緊張してしまって、

心臓の鼓動が早くなる気がしました。



「とりあえず準決勝の試合場に行こうか。」



提案する御堂先輩に私達は揃って頷きます。



「次は隣の試合場だったかな?」



準決勝は一つ隣の東側で行うそうです。



まだそちらの試合場は3回戦を行っている最中なのであまり近付くことは出来ませんけれど。


試合場の近くまで移動した私達は、

しばらくの間、休憩することになりました。



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