表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月14日
611/1242

ここに残る

《サイド:御堂龍馬》



…ふう。



困ったね。



これからどうしたものかな?



僕達は深海さんが落ち着くのを待ってから移動することにしたんだけど。



現状はかんばしくないね。



「…すみませんでした…。」



涙を拭いながら頭を下げる深海さんの事情が分からないままだからだ。



けれど僕達は無理に追求せずに、

深海さんか…あるいは彼が自分から話してくれるまで待つことにした。



あまり深海さんを困らせるわけにもいかないし、

彼の不信を買うわけにもいかないからね。



今はどうにも出来ないから諦めるしかないんだ。



「とりあえず…移動しましょうか。」



提案する沙織の意見に頷く僕と翔子だけど。


真哉は特に何も言わなかった。



今は大人しく僕達の行動を見守ってくれているようだね。



それはそれで良いと思う。



「夕食まではまだ結構時間があるけど、どこに行く〜?」


「えっと…どこかに喫茶店がなかったかしら?」



問い掛ける翔子に沙織が問い返している。



…そう言えば。



どこかで見た覚えがあるね。


1階にも複数のお店があったと思うけど、

今日は観客で混雑してるだろうからね。


入れるかどうかは疑わしいかな。



だけど。


宿泊施設のある3階にも喫茶店はあったと思う。



「あ〜、あったかも?」



翔子も覚えていたようだね。



「確か3階じゃなかったっけ?」


「ええ、そうね。せっかくだから、ゆっくり休めるところの方が良いでしょ?」



たぶん深海さんを休ませてあげたいということだろうね。


さりげなく気を遣う沙織に深海さんは頷いていた。



「私は…どこでも良いです。」


「おっけ~。それじゃあ、行こっか?」



元気よく歩きだそうとする翔子だけど。


共に移動しようとする僕達を真哉の言葉が遮った。



「あー、悪いが俺はもう少し会場に残る。月に一度しか見れねえ大会だしな。他の学園の試合でも眺めながら、メシの時間まで待たせてもらう。」



真哉は試合を観戦するためにここに残るつもりらしい。


だけど、最後の一言に重点を置いていたように感じたのは僕だけじゃないと思うよ。



「夕食は7時だから、遅くならないようにしなさいよ〜?」



別行動をとろうとする真哉に翔子が声をかけていた。



「遅れても待ってあげないけどね〜。」


「んな心配はいらねえっての。俺がメシに遅れるわけねえだろ?」


「まあ、それもそうね。」



真哉の発言を笑いながら、

翔子は会場を離れて行く。



その後を追う沙織と優奈さん。


会場には僕と真哉が残った。



「龍馬は行かないのか?」


「うーん。行っても良いんだけどね。真哉が残るなら僕も見学しようかな?」


「ははっ。好きにすれば良い。」



特に気にした様子もないまま、

真哉はあてもなく歩きだす。


そんな真哉の後ろ姿を眺めてから、

僕も移動することにした。



「僕も行くよ。」



彼と別れて、翔子達とも別れた僕と真哉は、

しばらく会場内を見学して回ることにしたんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ