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THE WORLD  作者: SEASONS
4月14日
599/1270

第2回戦、延長戦

《サイド:天城総魔》



ジェリルを制したあとで、

試合場で待ち続ける俺にフェイが歩み寄ってきた。



「どうやら1位が入れ替わったという話は事実のようだな。」



俺の実力を垣間見たことで信じる気になったようだが、

今はそんな些細なことはどうでもいい。



数字よりも知りたいことがあるからだ。



「お前の実力が知りたい。俺を越える可能性があるかどうかを…だ。」


「ふっ。大した自信だな。だが、俺を甘く見ないほうがいい。」



仲間があっさりと敗北した事実を気にせずに、

フェイは臆することなく睨みつけてくる。



「その自信を打ち砕いてやろう。」



低く響く声は威圧感に満ちている。



…良い気迫だ。



俺としてはそのくらいのほうが心地よく感じられるからな。



対戦相手として申し分ない。



覇気はきは御堂以上だな。」



威圧感だけなら御堂を超えるだろうと素直に評価したのだが。


フェイは一度だけ深呼吸をしただけで、

気持ちを緩めることなく、

槍を具現化してから構えをとってみせた。



「その余裕の態度を叩き伏せる。」



頼もしささえ感じる発言だ。



…実際に出来れば、だがな。



まずは言葉で語るよりも力で示すべきだろう。



「期待しよう。」



フェイと向き合った状態で俺も新たに聖剣を構え直す。



ジェリルの時とは状況が異なるからな。


戦う意志を見せるフェイに手加減など出来るはずがない。



「見せてもらおうか。デルベスタの力を。」


「…その身で知るがいい!」



至近距離で見つめ合う俺とフェイの後方で、

係員が慌てて進行を開始する。



「え~っと、何だかやる気のようですので試合を始めましょう!第2回戦、延長戦1試合!フェイ・ウォルカ選手対天城総魔選手!!!」



今にも試合が始まりそうな雰囲気に戸惑う係員だったが、

試合が宣言されたことで審判が歩みを進めてきた。



「それでは…!」



右手を掲げる審判の手が振り下ろされる。



「試合、始めっ!!!」



試合開始を宣言した審判は即座に後方へと逃げ出した。



おそらく俺とフェイの距離が近いことで、

戦いに巻き込まれるのを恐れたのだろう。



すでにそれぞれにルーンを握り締めて相手に向けている状況だ。



俺の手には『剣』


フェイの手には『槍』



互いの切っ先が相手に狙いを定めた瞬間に。


俺とフェイは全く同時に踏み込んでいた。



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