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THE WORLD  作者: SEASONS
4月14日
573/1318

食欲の塊

時刻が正午になると同時に、

部屋の扉が『コンコン』と叩かれました。



「やっと来たか!!」



全力の笑顔を浮かべる北条先輩ですが、

お腹がすいているのは私も同じです。



たぶん翔子先輩や沙織先輩も同じだと思います。


きっと総魔さんと御堂先輩も同じはずです。



普通にお腹がすいていると思います。



そんなことを考えながら待ち遠しさ一杯の視線を扉に向けてみると。


静かに扉が開かれました。



そして係員の方々が昼食を運ぶために室内に入ってきたんです。



「失礼します。昼食をお持ちしました。」



挨拶をしてから私達に歩みってきた係員さん達がテーブルの上に次々とお皿を並べていきます。


それほど大きくはないテーブルの上があっという間に沢山のお皿で敷き詰められてしまいました。


夕食のように個別に並べられているわけではないのですが、

お料理の数は朝食よりも多い気がしますね。



ですが、夕食に比べると少ないかもしれません。



それでもどれも今までにはなかったお料理です。



食事の内容は毎回違うのでしょうか?



初めての経験なので詳しいことはわかりませんけれど。


昼食として用意していただいた料理の量は、

朝食の倍くらいある気がします。



テーブルの大きさが違うので比較は難しいのですが。


どちらにしても普通に考えれば絶対に食べきれない量だと思います。



それでもここには北条先輩がいますので、

料理が余るという心配はしなくても良さそうですね。



嬉しそうに笑顔を見せながら料理の山を眺めているので、

きっと完食することだけを考えているのではないでしょうか?



そんな北条先輩を見て微笑む御堂先輩と沙織先輩ですが、

翔子先輩だけは今回も呆れ顔でため息を吐いていました。



「ホントに食欲の塊よね~?」


「ははっ。」


「ふふっ。」



呟いた言葉を聞いた御堂先輩と沙織先輩は苦笑しています。



はっきりと言葉にはしていませんが、

先輩達も考えていることは翔子先輩と同じようですね。



「まあ、真哉らしいとは思うよ。」



そうですね。


私も御堂先輩と同意見です。



北条先輩のおかげで場の雰囲気が明るくなっているのは確かですので、

私としても北条先輩にはこのままでいてもらいたいと思っています。



「とりあえず、食べようか。」



準備を終えた係員さん達が退室するのを見送ってから、

御堂先輩が全員を見回しながら話し掛けました。



「今日は午後からもう1試合あるから、今のうちにしっかり休憩を取っておこう。」


「りょ~かい!」


「ええ、そうね。」



御堂先輩の意見に翔子先輩と沙織先輩が賛同しました。


そして私と総魔さんが静かに頷いたことで、

午後の試合が始まるまではのんびりと昼食を楽しむ流れになりました。



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