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THE WORLD  作者: SEASONS
4月14日
555/1318

第1回戦、第1試合

《サイド:御堂龍馬》



両学園の対戦順が決まったことで、

いよいよ第一回戦が始まった。



「それではただ今より、第1回戦第1試合を行いたいと思います!!」



ついにエスティア魔術学園との試合が始まるんだ。



試合場の中心に立つ係員が試合開始を宣言したことで、

観客の盛り上がりも急上昇していく。



個人的には見慣れた光景だけど。


相変わらず魔術大会はすごい人の数だね。



3万人を超える観客。


そして数千に及ぶ警備と関係者。



その多くの観客の注目が集まる中で、

真哉は堂々と準備運動を行っている。



…あまり良い流れではないけどね。



率先して試合場上がるのは対戦順を公開するようなものだ。



試合前から真哉が試合場に上がってしまったことで、

向こうは有利な選手を選べるからね。


本来ならこういう状況は回避するべきなんだけど。


真哉を下げるのは難しそうだからね。



ひとまず今は真哉の勝利を信じるしかない。



…と、思ったんだけど。



やっぱりそう上手くはいかないものだね。



試合場に上がり、

真哉に歩み寄る最初の対戦相手は笹倉美和子(ささくらみわこ)さんだったからだ。



半年ほど前からエスティア魔術学園で2位に君臨する彼女こそが、

前大会で真哉に勝った実力者でもある。



おそらく出場登録を行う前から試合場に立った真哉を見て、

確実に勝つ為に1試合目に出て来たんじゃないかな?



真哉にとっては警戒すべき相手だ。


前回と同じ敗北を繰り返さない為にも、

ここはぜひとも倒しておきたい相手だと思う。



「またお前か?もしかして俺に惚れたのか?」



ふざけたように笑う真哉だけど。


笹倉さんはあざけるような表情で微笑んでいる。


あれはたぶん、真哉を格下に見てる感じだね。



「どこからそんな自信が出てくるのか知らないけど。そういう言葉は私に勝ってから言うことね。」



自信満々の態度の笹倉さんは、

真哉を相手にしても『負けるつもりはない』という感じで余裕の表情を見せている。


そんな余裕の態度の笹倉さんと向かい合いながらも、

真哉は一歩も引かずに楽しそうに笑ってた。



「ははっ。今回は手加減しねえぜ。」



勝利を狙う真哉だけど。


笹倉さんも一歩も退かないようだ。



「今回も私が勝たせて貰うわ。」



互いに見つめ合う二人の自信は揺るがないようだね。



どちらも自分の勝利を信じてる。


そんな雰囲気だった。



「それでは試合を開始いたします。準備はよろしいでしょうか?」



試合場に審判員が歩み出たことで、

審判員の問い掛けに無言で応じる二人。



『今大会』最初の試合が始まろうとしていた。



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