表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月14日
543/1342

約11時間

《美袋翔子》



…ん?


…あれ?



お風呂を済ませて。


服を着替えて。


準備を終えてから自室を出たところで、

総魔と優奈ちゃんが帰ってきてることに気が付いたのよ。



…う~ん。


…いつの間に?



全然気づかなかったことに驚きながら歩みを進めてみると。


すでに室内は朝食の良い匂いで満たされていたわ。



…もうそんな時間なのね〜。



ゆっくりとテーブルの上を眺めてみる。



昨日の夕食ほどじゃないけどね。


朝から食べるには多すぎるほどの料理とパンが並んでいるわ。



龍馬と沙織の二人はすでに向かい合って席についてるし、

帰ってきたばかりの様子の総魔と優奈ちゃんも席に着こうと移動してる途中だったわ。



…まあ、見た感じ。



いつも通り?


妙な違和感はないし。


変な空気でもないわ。



突然変異に二人の仲が良くなったとか、

そんなことはないみたい。



…そんな事があったら困るんだけどね。



とりあえず。


みんなが揃ってるから、

声をかけてみることにしたのよ。



「お帰り、総魔、優奈ちゃん。」



出来る限り元気よく挨拶をしてみると。



「おはようございます。翔子先輩。」



優奈ちゃんは少し眠そうな表情を見せながらも健気に微笑んでからしっかりと挨拶を返してくれたわ。



…うんうん。


…今日も可愛いわね〜。



昨日と同じ席に座る優奈ちゃんだけど、

総魔は私に視線を向けただけで無言のまま席についちゃったわ。



…あうぅぅ~。



挨拶くらいしてくれたっていいじゃない。



そうは思うけれど。


総魔だって徹夜だったと思うし。


疲れてるのは同じだと思うから。


あまり無理は言えないわね。



とりあえず室内を見渡してみる。


私で5人目なのは間違いないわ。



ある意味予想通りの展開なんだけど。


真哉の姿はどこにもないのよ。



「…で、真哉はまだ寝てるの?」



尋ねてみると、龍馬が頷いてから答えてくれたわ。



「ああ。多分、そうだろうね。」


「よく寝るわね~。どうするの?起こす?」


「どうしようかな?とりあえず様子を見てくるよ。」



席を立ってから真哉の部屋に向かった龍馬がコンコンと扉を叩いてみたんだけど。


真哉の返事はなかったようね。



「本気で寝てるんじゃない?」


「…だろうね。」



真哉が出てこないことで、

龍馬は扉に手をかけたわ。



「開けるよ、真哉。」



声をかけた龍馬が扉を開けようとすると、

鍵はかかっていなかったようね。


扉はすんなりと開いたみたい。



そして室内を眺める龍馬は苦笑いを浮かべながら立ち止まっていたわ。



「…あははは…。」


「どうかしたの?」


「…まだ寝てるね。」



あ~。


やっぱりね。



…っていうか。



昨日は夜8時に寝たはずよね?



それなのにまだ寝てるって。



一体、何時間寝てるのよ!?



もうすでに時刻は7時ちょこっと前よ。



つまり、ほぼ11時間近く寝てるってことよね?



うわ~。


さすがに呆れるわ。


私でもそこまで寝続けたりしないわよ?



…と言うか。



ごろごろするのが好きなだけで。


そんなに長時間は寝られないわ。



だからまあ。


龍馬が苦笑するのも当然だと思うのよ。



あと1時間くらいで大会が始まるのに、

このまま寝かせておけるほど余裕がある時間でもないし。



「さっさと叩き起こすしかないんじゃない?」


「うーん。それはどうかな?」



叩き起すのは可哀想とでも思ったの?


龍馬は苦笑しながら部屋の中に入って行ったわ。



そして、やんわりと起こしたみたい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ