覚えた魔術は
《サイド:深海優奈》
はう~。
あっという間に朝の6時30分です。
「もう、朝になってしまいましたね。」
「ああ、そうだな。」
朝日が昇り、外が明るくなってきた頃になってようやく私と総魔さんは部屋の前まで戻ってきました。
色々と学ぶことが多くて徹夜になってしまったのですが。
その分、今まで以上に出来ることが増えたと思います。
新たに覚えた魔術は一つだけですけど。
応用的な技術は幾つか学べたと思うんです。
その結果として一晩中ご迷惑をお掛けすることになってしまいましたけれど。
総魔さんには気にしなくて良いと言っていただけましたので、
少しでも先輩達の足を引っ張らないようになれたとしたら努力をした甲斐があると思います。
…総魔さんに協力していただいた恩返しの意味も含めて。
今は精一杯頑張ってみようと思っています。
「開けますね。」
総魔さんの一歩前に進んで、
部屋に入るために緑色の扉に手をかけようとすると。
丁度、朝食を運んできた係の人が近づいてきました。
「おはようございます。朝食をお持ちしました。」
「…あ、はい。ありがとうございます。」
お礼を言ってからすぐに扉を開けて、
係の方々の為に道を譲りました。
「お気遣い、ありがとうございます。」
「い、いえ…。」
一礼してから室内へと料理を運ぶ係員さん達が通り過ぎてから。
私と総魔さんも部屋の中に入りました。




