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THE WORLD  作者: SEASONS
4月13日
522/1306

お留守番

「はいはい!それじゃあ、全員そろったことだし、みんな馬車に乗ってね~」


「は~い!」



返事をしたのは私よ。


理事長の誘導によって、

悠理ちゃんを除く全員が馬車に乗り込むことになったわ。



「みんな忘れ物はない?忘れても取りに戻れないわよ?」



念の為に確認してくれる理事長だけど。


一応、みんな大丈夫みたいね。



誰も慌てたりしなかったわ。



「準備良いわね?それじゃあ、出発するわよ!」



確認を終えた理事長が自ら手綱を握って馬車を動かし始める。


その様子を眺める悠理ちゃんが馬車の外から見送ってくれていたわ。



「優奈~!みんな~!!頑張ってね~!!!」



全力で手を振りながら、

大きな声で見送ってくれているのよ。



悠理ちゃんの声援は何だか心地いいわね。



本当なら一緒に連れて行ってあげたいんだけど…。



さすがにね。




色々と大会の規定があるし、

共和国の代表でもある理事長が率先して規則を破るわけにはいかないしね。



私達の独断で悠理ちゃんを連れて行くことはできないの。


だから今回はお留守番なのよ。



「…悠理ちゃん!すぐに、帰ってくるから…!待っててね…っ!」


「うん!」



窓越しに手を振り返す優奈ちゃんに続いて、

龍馬も手を振りながら声をかけていたわ。



「悠理!留守中に、あまり無理をしないようにね。」


「はい!大丈夫です!」



大丈夫、かな~?


ちょっと心配よね。



でもまあ、ずっと傍にいてあげられるわけでもないし。


とりあえずは信じてあげるしかないわね。



「お土産持って帰ってくるからね~!」



私も笑顔で手を振り返して、

悠理ちゃんの姿が見えなくなるまで手を振り続けたわ。



そのあとで。


沙織は微笑みながら優奈ちゃんの頭を撫でていたわね。



まるで成美ちゃんに接するかのような感じよ。


これはこれで良い雰囲気だと思えるわ。



「しばらくの我慢ね。」


「は、はい…。頑張ります…っ。」



優奈ちゃんは寂しそうな雰囲気を感じさせながらも健気に微笑んでた。


本当は悠理ちゃんと一緒にいたかったんでしょうね。



だけど規則は規則だし。


仮にも風紀委員の私達が「規則なんて無視しちゃえ~」とは言えないわ。



「帰ってから悠理ちゃんとお話が出来るように、楽しい思い出が沢山できるといいわね。」



そんなふうに励ましてみると。



「はいっ!」



優奈ちゃんはしっかりと笑顔を見せてくれたのよ。



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