4位
「まだ終わったわけじゃないんだけど…。」
個人的には頑張ってるつもりなんだけどね。
でもね〜?
何て言うか、ね〜?
私にはまだ最大の悩みが残っているのよ。
「…結局ね。私って4位から上に、上がれてないわよね?」
「ふふっ。そうね。」
お昼ご飯を食べてる途中で報告があったんだけど。
卒業試験を受けた三津井君が無事に卒業してくれたおかげで、
私の繰り上げ4位は確定したのよ。
現時点ではまだ暫定扱いだけどね。
これから学園で始まる集計結果後に確定するの。
だから実際に成績が書き変わるのは明日の朝になるんだけど。
私が4位になるのはすでに確定しているのよ。
でもね?
それでもね?
やっぱり『4位』なのよ!!
「はあ…。気合を入れてやり直したのに、結局4位止まりってどういうこと?」
私の嘆きを聞いて、沙織は苦笑していたわ。
「安定の4位ね。」
「…う~ん。」
それってどう考えても良い意味じゃないよね?
何度も何度も生徒番号を思い浮かべながらため息を吐いてみる。
結局ね。
生徒番号4番なのよ。
出直しても。
出直さなくても。
結果は同じなの。
以前は龍馬が1位で。
真哉が2位で。
沙織が3位で。
私が4位でしょ?
今は総魔が1位で。
龍馬が2位で。
優奈ちゃんが3位で。
私が4位なのよ。
一応、沙織と真哉には試合で勝ったんだけど。
結局のところ番号自体は4位から上にはなってないの。
実力がどうかに関係なく、
成績だけは今も昔も変わらないのよ。
でも、ね?
今よりも番号を上げるためには優奈ちゃんに勝たなきゃいけないの。
だけど優奈ちゃんに勝てるかどうかなんて果てしなく疑問よね?
…って言うか。
試合では絶対に勝てないと思うわ。
魔術が通用しないどころか、
吸収されちゃうわけだしね。
単純にルーンで殴り飛ばすとかなら勝てるかもしれないけど…。
さすがにそれはちょっと…。
女の子同士でやりたい試合じゃないわよね?
痛々しいというか何ていうか。
これが全くの他人だったらね〜。
それもありだとは思うんだけどね。
だけど優奈ちゃんはもう友達だし。
そもそも優奈ちゃんを叩きのめす姿を総魔に見られたくはないわ。
そんな乱暴な姿を見せちゃったら、
きっと嫌われちゃうと思うのよ。
…そんなの絶対に嫌!!
総魔に嫌われるくらいなら優奈ちゃんに負けたほうがまだマシなのよ。
…かと言って。
学園最強と呼ばれてた龍馬に勝てるかどうかなんて考えるだけ無謀だと思うわ。
まあ、優奈ちゃんを相手にするよりは勝てる可能性があるとは思うけど…ね。
それでも100%負けるか、
99%負けるかの差だと思うのよね。
現状、私の上にいる二人に対して勝ち上がれる自信なんて全くないわ。
どんな魔術も意味を為さない優奈ちゃんに、
どうすれば勝てるのかなんて想像もつかないわよね?
実際に戦ってみないことには分からないんだけど。
普通に考えれば勝ち目なんて一切ないわ。
それは龍馬も同じだし。
総魔だって同じだと思うの。
一体、誰なら優奈ちゃんに勝てるの?って疑問に思うからよ。
だからと言って優奈ちゃんを無視して龍馬に試合を挑んだところで、
確実に勝てる自信なんてどこにもないし。
あっさりと負けるようなぶざまな試合にはならないと思うけど。
それでも楽勝で勝てるような相手なんかじゃないわよね?
せいぜい奇跡的な接戦か。
明確な大差で私が負けると思うのよ。
それが私の予想なの。
そして最終的に何よりも考えるべき問題は総魔に勝てるかどうか?っていう部分よね。
一応、対総魔用の魔術も考えてはいるけど。
どこまで通用するのかは果てしなく疑問を感じているわ。
さすがに無意味とまでは言わないけどね。
どんな攻撃を考えてもその上を行ってしまうような気がするから、
とても試合を挑む気にはなれないのよ。
まあ、そうは言っても基本的に総魔に挑戦するつもりなんてないんだけどね。
だから総魔に次いで2位になること。
それが今の私の目標と言えるわ。
だけどその為にはね。
まずは龍馬に勝たないといけないわけなんだけど…って感じで。
思考が一回転してる状況なのよ。
…結局ね。
結論がでないまま。
ただただため息が尽きることがないのよね〜。




