4人揃って
《サイド:美袋翔子》
…さて、と。
今日は色々とあったけどね。
沙織が無事に目覚めてくれたから、
私達は再び食堂に戻ってきたわ。
まあ、すでに12時50分になってるけどね。
もうすぐ1時なのよ。
お昼が過ぎちゃってるの。
移動にも時間がかかるから仕方がないんだけど。
何だかんだで一時間近く経ってたようね。
私と沙織、優奈ちゃんと悠理ちゃんの4人で訪れた食堂は、
すでに満員御礼の超混雑状態だったわ。
「う~ん。これはさすがにしんどいわね~。」
ぼやく私の言葉を聞いて苦笑する沙織達。
こうなるともうね。
まともにご飯を食べるのは諦めた方がいいかもしれないわ。
食事そのものよりもね。
席を確保するのが大変そうだからよ。
…こうなったら仕方がないわね〜。
いつも通りとはいかないわ。
…別の方法を考える必要があるわね。
そう判断してから、
みんなに確認することにしたの。
「沙織もパン派でしょ?」
「え、ええ…。そのつもりだけど…?」
沙織の言葉を聞き終えるよりも先に、
今度は優奈ちゃんと悠理ちゃんに尋ねてみる。
「二人は?」
「「………。」」
二人は揃って首を傾げてるわね。
まだ決めてないのかな?
そんなふうに思う私に、
悠理ちゃんが答えてくれたわ。
「何でも良いです!」
そして「私も…」と、
小さな声で同意する優奈ちゃん。
みんなの意見をまとめたことで、
私は行動することにしたのよ。
「ちょっとここで待っててね~!」
みんなを置き去りにして駆け出した私は、
パンの購買所に向かったわ。
もちろんここも混雑気味だけどね。
だけど他に並ぶよりかは早く済むの。
すでにあるものを買うだけだから。
作る時間を待つ必要はないのよ。
そう考えた私は持てる限りのパンを購入してから皆が待つ場所へ戻ることにしたわ。
たぶん、10分もかからなかったでしょうね。
みんなと合流した私は、
そのまま4人揃って食堂を出ることにしたの。
「どうせなら外で食べよっか?」
「ふふっ。そうね。」
「…は、はい。」
「どこでも良いですよ~!」
それぞれに賛成してくれる3人の返事を聞いてから校舎を出る。
そしてそのまま移動して、
外で昼食をとることにしたのよ。




