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THE WORLD  作者: SEASONS
4月11日
483/1318

新たな4強

《サイド:御堂龍馬》



沙織と翔子の試合が終わってしまった。


疲れた表情を見せる翔子も限界が近いようだね。



底を尽きかけの魔力が、

沙織の強さを物語っているようにも思える。



だけど、結果は結果だ。



翔子が勝利して、

沙織が敗北した事実はくつがえらない。



これで翔子の成績は昇格することになる。



現時点で5位だ。



彼が1位で、僕が2位。

そして深海さんが3位で。

翔子が5位になった。


三津井君の卒業試験の結果次第で翔子は繰り上げ4位になる。



文字通りの4強だ。



これで良かったんだろうか?



沙織は負けてしまった。



まあ、沙織は最初から勝ちに行くつもりはなかったようだけど。


翔子の攻撃に耐えられなかったのは事実だ。



…これで良かったのかな?



翔子の昇格に不満はないけれど。


沙織が負ける姿を見て喜ぶことなんて僕にはできない。



…だから今は。



両手で抱き抱える沙織に視線を向けてみた。



沙織。


きみはこれで満足なのかい?



翔子に負けても悔しくないと沙織は言っていた。



…だけど。



本当にそうなのかな?


本当にこれで良かったのかな?



僕には分からないけれど。



話を聞きたくても魔力が底をついたことで昏倒してしまった沙織は当分目を覚まさないだろうね。



それでも肉体的な被害があまり見られないだけまだマシなのかな?


翔子にしても多少の手加減はしていたのかもしれないけれど。



沙織の負傷は軽傷程度だと思う。


全くの無傷とは言えないけどね。



翔子の攻撃のほとんどを相殺することには成功していたのかな。


致命傷と言えるような怪我はないようだ。



この程度なら僕達でも十分対応出来る範囲だと思う。



そう考えながら、

僕は翔子と共に試合場を離れることにしたんだ。



そしてそのまま会場を出ることにしたんだけどね。



医務室に戻ろうと考えながら歩く途中で、

翔子にこっそり視線を向けてみた。



つい数日前までは、

真哉どころか沙織にも勝てなかったはずなんだ。



それなのに。



彼と出会って新たな力を手に入れた翔子は、

驚くほどの勢いで成長してしまった。



そのことで正直に思うことがある。



…今なら。



今の翔子なら。



僕とでさえも互角の試合が出来るのかもしれない、ってね。



そう思わざるをえないほどに翔子は強くなっているんだ。



彼と優奈さんを別とすれば、

間違いなく翔子と僕が頂点を争いあうことになるだろうね。



だから。


今はもう。



翔子の実力を認めなければいけない。



翔子は強い、という事実を…ね。



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