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THE WORLD  作者: SEASONS
4月11日
468/1318

会場の角

《サイド:美袋翔子》



試合場E-5。


検定会場内の端。


現在使える試合場の中で最も角に位置する場所に、

私と真哉の試合場が用意されたわ。



たぶんこれは会場の被害を最小限に留める為でしょうね。



ここなら派手に暴れても周りへの被害は最小限に抑えられると思うからよ。



…まあ、当然の判断よね。



何気なく周囲に視線を向けてみれば分かるわ。



視線の先にね。


昨日、龍馬と真哉が破壊した試合場が今もそのまま残されているの。



『立入禁止』扱いで封鎖されてる試合場。



その二の舞になることを考慮して、

私と真哉の試合は会場の一番奥の人気ひとけの少ないところが選ばれたということよ。



…まぁ。



私としてもその判断は正しいと思うわ。



今の所、この会場ではまだ『アルテマ』を使ってないけれど。


使えば確実に試合場が崩壊するからよ。



そう考えれば、端に追いやられたことは私にとっても都合が良いわね。



真哉と向かい合う私の試合。



当然のように審判を望む人はいないみたい。



こういう時は沙織が適任かな?



そう思って沙織に視線を向けてみる。



「………。」



視線を受けとった沙織は、

無言で試合場に歩みを進めてくれたわ。



「一応、言っておくけれど、二人とも無茶はしないでね?」



う~ん。



私としてはそんなつもりはないけれど。


結果的にはそうなっちゃうかも?



とりあえずは心配そうに願う沙織に微笑みを返して、

開始の合図を待つことにしたわ。



「準備は良い?」



尋ねてくれる沙織だけど。


今更試合を止めるつもりはないし。


私も真哉も無言で頷いてた。



「それじゃあ 、始めるわよ。」



右手を掲げた沙織の手が静かに振り下ろされる。



「始めっ!!」



試合開始を宣言すると同時に後方に下がる沙織。



私と真哉はその場に留まったままで。


お互いにルーンを発動させたわ。



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