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疲労
《サイド:御堂龍馬》
…ふう。
なんだか疲れがとれないな…。
体調がどうこうじゃなくて、
精神的に疲れている感じがするんだ。
真哉との試合によって重傷を負ったことで、
寮に戻ることさえ出来ずにそのまま医務室で一泊することになってしまったからなんだけどね。
治療を受けたおかげで怪我そのものは一晩で完治したんだけど。
疲労感だけはまだ深く残っていて、
体全体を支配してる感じかな?
…身体が重いというか。
…気持ちに身体が追いつかない感じかな。
こういう精神的な疲れを魔術で癒せるとしたら、
きっと彼だけだろうね。
治癒系統の魔術を体内に残存させることで回復魔術の副作用を押さえ込める彼なら精神的な疲労も払拭出来るんだろうけど…。
残念ながら彼がどこにいるのかはわからない。
そもそも治療してもらえるかどうかさえわからないけどね。
だけどまあ、疲労くらいなら時間さえあれば治ると思うし。
出来る限り気にしないようにするしかない。
そんなふうに考えながら、
室内の時計に視線を向けてみる。
時刻は午前6時だ。
あまり長居をしたいとは思わないし、
早々に医務室を出ることにした。
まだまだやらなければいけないことが沢山あるからね。
一旦、校舎の屋上まで足を運んで特風会に向かうことにしたんだ。




