特風の情報網
《サイド:御堂龍馬》
ふう。
こうして行動してると、
時々思うことがあるね。
それは僕達に与えられた権限に関してなんだけど。
特風の権限の凄さと大きさに自分自身でも驚くことがあるんだ。
この学園には1万人を超える生徒と数千人の教員達がいる。
学園の関係者を全て数えるなら2万人近くいるんじゃないかな?
それだけの人数が行動する学園内において、
たった一人の生徒を探し出すことが当然のように出来てしまう情報網の広さと正確さには、
分かっていても驚きを隠せないんだ。
指示を出してから数分後に報告がくることの恐ろしさ。
学園中で活動する風紀委員の努力と言う名の情報網は強力だ。
1万人の中からたった一人の生徒を探し出すのにかかる時間は僅か数分だけなんだから。
それだけ風紀委員に与えられている権限は大きいことになる。
その中でも選抜された生徒が特風となって、
巨大な風紀委員の管理を任されているんだけど。
特風の中でも全ての責任者として任されている僕から見ていてもね。
風紀委員の努力は驚きに値するくらい、
報告が上がって来るのが早いと思うんだ。
まあ、今回の件で言えばたまたま分かりやすい場所にいたということもあるんだけどね。
それでも指示を出してから捜索を開始して報告するまでの一連の作業を僅か数分で完結してしまうのは簡単なことではないと思う。
そういう仲間達の努力に感謝しながら、
僕は真哉と一緒に『彼』に会いに行くことにしたんだ。
場所は医務室。
そこにいる人物に。
僕達は歩み寄っていく。




