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THE WORLD  作者: SEASONS
4月10日
437/1366

心当たりがありすぎて

《サイド:美袋翔子》



12時30分をほんの少しだけ過ぎた頃。


私と沙織と総魔は、

3人揃って食堂の前までやってきたわ。



だけどね。


ここで予想外の出来事が起きたのよ。



「ん…?あれ?」



食堂の入り口を見てみると、

そこには何故かみんなが揃っていたの。



龍馬と真哉が一緒にいるのはよくあることだけど。


優奈ちゃんと悠理ちゃんも一緒にいるのは驚きね。



4人揃って食堂の入り口にいるなんて思ってもみなかったわ。



その中でも真っ先に私達に気付いてくれた悠理ちゃんが元気よく手を振ってくれたのよ。



「せんぱ~い!」



うんうん。


相変わらず元気一杯で可愛らしいわね。



「やっほ~!」



悠理ちゃんに手を振り返したことでみんなも動き出して、

私達は食堂の入り口で大集合することになったわ。



総勢7人。


学園最上位に位置する私達が揃いも揃って集まる光景に、

ほとんどの生徒達が逃げるように離れて行くわね。



…って、逃げなくてもいいのに。



別に暴れたりしないわよ?



沙織と優奈ちゃん達はね。



ん?


私?



私はまあ、立場上、暴れることが多々あるわ。



真哉と龍馬ほどじゃないけどね。


治安維持を任されてる立場上、学園のいたるところで暴れまくった覚えがあるのよ。



この1年間だけでも軽く100件を超える暴力事件を起こしてるんじゃないかしら?



あ、でもね?



これでも真哉に比べれば少ないほうなのよ。


龍馬と比べても負けるし。


実働部隊としては少ないほうだと思うわ。



…って。



そういうことをしてるから避けられるんでしょうね〜。


むしろこの戦力で何もないことのほうが珍しいかも?



…何て言うか。



心当たりがありすぎて、

周りに避けられるのが当たり前のように思えてくるわね。



でもまあ、今は特に気にするほどのことじゃないわ。



これはこれで静かというか話しやすいと思うし。


気にしなければ気にならないものなのよ。



そんなことよりも、

みんなが集まってることのほうが気になるわね。



「みんな揃ってどうしたの?」



尋ねてみると。



「ちょっと用があってな」



真哉が総魔の前に歩みを進めたわ。



う~ん。



真哉が総魔に用があるなんて、

また無謀な試合を挑むつもりじゃないでしょうね?



ちょっぴり心配になったけど。


真哉の目的はそういうことじゃないみたい。



何か聞きたいことがあるかのような、

そんな態度を見せていたわ。



向かい合う真哉と総魔。


こうして見ると、

真哉の方がかなり背が高いわね。



総魔よりも20センチくらい上かな?



私と総魔くらい差があるかも。



確か真哉は198って言ってたっけ?



じゃあ、総魔の身長は180に足りないくらいなのかな?



…っていうか。



龍馬と同じくらいだから178か9ってとこよね?



まあ、今はどうでもいいか。



真哉は何か用事があるみたいだし。


ひとまず話を聞いてみようかな。



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