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THE WORLD  作者: SEASONS
4月10日
418/1318

問題ありあり

《サイド:美袋翔子》



時間は午前6時20分頃かな〜?



いつもより早く目が覚めちゃったから、

男子寮に向かって歩いているところよ。



普段より30分以上早く部屋を出て寮に向かってる途中なんだけど。


頭の中は総魔とルーンのことで一杯だったわ。



久し振りに総魔を迎えに行こうかな~?



とか…。



ルーンの形で良いのがないかな~?



とか…。



色んなことを考えながら歩いていたんだけどね。



もうすぐ校舎を通り過ぎる…っていうところで、

なんとなく見覚えのある人の後ろ姿が見えた気がしたの。



「…ん?あれ?」



あれって、総魔よね?



慌てて走り出してしまったわ。


堂々とした足取りで食堂に向かう総魔に全力で駆け寄ったのよ。



「総魔〜!!」



背後から呼び掛ける私の声に気づいてくれたのかな。


足を止めた総魔がゆっくりと振り返ってくれたわ。



「翔子か」


「うん。おはよう♪総魔」


「ああ、おはよう。」


「今日は早いじゃない。何かあったの?」



いつもならまだ寮にいる時間帯だから尋ねてみたんだけど。


総魔は驚くべき答えを返してきたわ。



「実験が中断したからな。空いた時間で食事に来ただけだ。」



…ん?



実験が中断?



…って!



えええええええええええええええええっ!?



「も、もしかして、今までずっと研究所にいたの!?」


「ああ、そうだ。それがどうかしたか?」



どう、って、長すぎるでしょ?



昨日のお昼からよ?


それで今の今まで、って…。



えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?



何でそんなに平然としていられるのっ!?



「ね、ねえ?疲れないの?」


「よくあることだからな。問題ない」



思わず尋ねてしまったんだけど。


総魔は表情一つ変えずに答えてくれたのよ。



…いやいやいやいや。



問題ありありだと思うけどっ!?



「もしかして…寝てないとか?」


「ああ、一睡もしてないな。」



うわ~。



…元気過ぎ。



普通はもっと疲れた顔とかすると思うんだけど?


どこからどう見ても総魔の表情はいつも通りだったわ。



う~ん。



こうなるともう魔術師としてだけじゃなくて、

人間としてどこか普通とは違う存在なのかも知れないわね。



そう思ってしまうくらいに、

総魔が摩訶不思議まかふしぎな存在に思えたわ。



「まあ、総魔がいいなら別にいいけど。これからご飯食べに行くの?」


「ああ」


「それじゃあ、私も一緒に行っていい?」


「ああ」


「おっけ~!じゃあ、行こ♪」



朝一番から総魔と合流できたことで、

超ご機嫌な気分で食堂に向かって歩きだしてみる。



きっと今日は良い一日!!



そんなことを考えながら、

今日という日を迎えたのよ。




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