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THE WORLD  作者: SEASONS
4月9日
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個人的な危機

《サイド:美袋翔子》



さて、と。


学園の食堂についたわ。



私と総魔と優奈ちゃんと悠理ちゃん。


今日は4人での昼食よ。



二日前に優奈ちゃんに別れを告げてから今朝までの間、

ずっと一人でご飯を食べてたから、

こうして誰かと一緒にご飯を食べるのはものすごく久々に感じるわ。



…って、言うか。



普段はね。


昼食と夕食はいつも誰かと一緒だったから独りきりって本当に寂しかったのよ。



朝食だけは起きる時間の違いで一人の時があるんだけど。


できることならもう寂しい食事は遠慮したいわ。



誰かと一緒に食事をしたいって思うのよ。


まあ、希望としては総魔と二人きりが一番嬉しいんだけど。


これがなかなか上手くいかないのよね~。



時間が合わなかったり。


他の誰かがいたりして。


総魔と二人きりの時間ってそんなにないのよ。



今も優奈ちゃんと悠理ちゃんがいるしね。



まあ、総魔と二人きりの時間はこれから作っていけばいいと思うから贅沢は言わないわ。



先のことは分からないけどね。


とりあえずは総魔と一緒にいられる今を満足するしかないと思うの。



…な~んてね。



妄想が膨らみかけてる間にみんなの準備が整ったみたい。



私のお昼は相変わらずの菓子パンなんだけど。


総魔も相変わらず格安定食を頼んでるわ。



毎度毎回、同じ定食ってどうなの?



まあ、中身は全然違うから飽きはしないだろうけど、私は完全に偏食よね。



味は色々と変えてるつもりだけど、

基本的には似たようなものだからよ。



そろそろ菓子パンは止めたほうがいいかも?


というか。


お弁当を作れるように努力するべきなのかな?



総魔に手作りのお弁当とか作ってみたり?



…うわぁ~。



自分で言うのもなんだけど、

全っ然想像できないわ。



そこまで女の子らしいことは出来そうにないからよ。



むしろそういうのって優奈ちゃんがしちゃいそうじゃない?



…って!?



もしかして、これってすごく危険じゃないのっ!?



もしも優奈ちゃんが料理の得意な女の子だったら、

私って完全に負けちゃうんじゃ…!?



まずい!!


まずすぎるっ!!!



嫌な予感がする…というか。


むしろ嫌な予感しかしないわっ!!



ど、どうしよう…っ!?



聞いてみたほうが良いかな?



個人的な危機感を感じつつ、

優奈ちゃんに視線を向けてみる。



ある意味で天敵とも言える優奈ちゃんは、

悠理ちゃんとお揃いでキノコたっぷりのパスタを食べてるところよ。


この二人を見てると、

本当に仲が良いんだな〜って思う。



もしかしたら私と沙織も周りから見たらこんなふうに見えるのかも?



って、そうじゃなくて!!


今は料理ができるかどうかが問題なのよっ!!



こっそり冷や汗を流しながら二人を眺めていると。


私の視線に気付いたっぽい悠理ちゃんが私に振り向いたわ。



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