もうすぐきみに
《サイド:御堂龍馬》
第2検定試験会場だ。
ついに最後の会場まであと一つという所まで来た。
そしてすでに試合は始まっている。
今はルーンを構えながら、
相手の動きを眺めているところだ。
「メガ・フレア!!!」
相手の魔術が発動し、
巨大な炎が僕に向かって放たれた。
…だけどね。
この程度の攻撃ではもう僕には通じないんだ。
「無駄だよ。」
ダークネスソードを握り締めて、
漆黒の刃で炎を切り裂く。
ただそれだけの迎撃によって一瞬で掻き消される炎を見据えながら、
踏み込んだ勢いのまま対戦相手に狙いを定める。
「これで終わりだね。」
「うっ!うわああああああああっ!?」
怯え、恐慌状態の相手に横薙の一撃を入れた。
この瞬間に、僕の勝利が確定した。
ダークネスソードの一撃を受けた生徒が意識を失って倒れたからだ。
「試合終了!勝者、御堂龍馬!」
…よしっ!
最後の試合を終えたことで、
僕は新たな生徒番号を手に入れた。
現時点で最高位となる105番だ。
残念ながら104番より上の生徒が今はいないからね。
今回はこの数字で満足するしかない。
それでもここに至るまでの全ての会場を無敗で乗り越えることができたんだ。
十分な結果だとは思ってる。
…これで残る会場はあと一つだけになった。
彼が待つはずの最後の会場だけだ。
「もうすぐだ。もうすぐきみに辿り着けるよ。」
これから向かう最後の検定会場。
そこで天城総魔は待っているはずだ。
頂点を決める決戦の舞台。
彼が待つ会場に。
僕も向かうことにした。




