356/1354
今日もまた
《サイド:近藤悠理》
…はぁ。
結局、あれから一睡も出来なかったわね。
変に目が冴えてしまったっていう理由もあるんだけど。
自室に戻ってからも常に頭の中は試合のことで一杯だったからよ。
どうすれば上手く戦えるのかな?
どうすれば魔術を使いこなせるのかな?
どうすれば相手の隙を作ることが出来るのかな?
そんなことばかりを延々と考え続けていたわ。
そして。
そんなふうに考えている間に、
気が付けば夜が明けていたのよ。
だから。
私はまた寮を出る。
準備を整えて。
朝食を食べて。
今日もまた検定会場にたどり着く。
時刻は午前8時を過ぎたばかり。
ここは4000から4999番の生徒達が集まる会場。
この場所で。
今日も私は『観察』することから始めるわ。
もっと新たな魔術を知る為に。
もっと役立つ技術を知る為に。
もっと生徒の実力を知る為に。
全ての試合を見逃さないつもりで観察を始める。
何としてでも。
この会場で1勝するために!
その一心だけで歩みを進めてくの。
…絶対に!
今日も勝ち上がってみせるわ!!




