それまでは
《サイド:御堂龍馬》
行ってしまったね。
翔子と悠理と深海さんの3人も彼と共に次の会場へ向かって行った。
…だけど。
僕は一人でここに残る決意をした。
このまま…。
このまま彼と行動する気にはなれなかったんだ。
彼と一緒にいれば嫌でも現実を突き付けられてしまうからね。
彼と僕の実力差。
そこから目を逸らしても何も解決しないけれど。
それでも現実を見続けられるほど、
僕の心は強くなんてないんだ。
どうしても考えてしまうからね。
答えにたどり着いた彼と答えが見えない僕。
その差はとても大きいと思う。
だから僕は、彼から離れて。
もう一度自分自身と向き合いたいと思ったんだ。
見方によっては逃げているように思われるかもしれないけれど。
それでも僕にとっては重要な決断だったと思う。
彼の影響を受けずに。
彼の存在を気にせずに。
僕は僕の意思で頂点を目指したいんだ。
僕の進む道の先に彼がいる。
それさえ分かっていればそれでいい。
たとえここで道が分かれても、
たどり着く先が彼であればいいんだ。
だからもう一度出会う時。
その時に僕は再戦を願いたいと思う。
だけどそれまでは…。
今は彼のことを忘れて、
自分自身と向き合いたいと思う。
僕自身の本当の力を手にすることが、
何よりも優先すべき目的だからね。
その為に僕は動き出そうと思う。
いつの日か…。
彼に戦いを挑む、その日の為に、ね。




