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THE WORLD  作者: SEASONS
4月7日
305/1366

やるなら

「頑張れ優奈!」



全力で応援してみる。


だけど優奈は不安げな表情で生徒名簿に視線を向けていたわ。



「…どうしよぅ。」



小さく呟く優奈は悩んでるみたいね。


名簿を見ながら途方に暮れていたわ。


だから、なのかな?



「やるなら一番上を目指せ。」



天城総魔が口出ししてきたのよ。



…でも、さ。



一番上ってどうなの?



その一言って、わりと結構無茶じゃない?



優奈ってまだ自分から試合をしたことがないのよ?



美袋先輩に指定されただけで。


その一回しか経験がないのよ?



…さすがに無理じゃない?



そう思うんだけど。



「………。」



当然、優奈も困ってる様子だったわ。



だから。


そんなに無理しなくてもいいよって、言おうとしたんだけどね。



何故かその前に。



「いや、ここは彼の意見が正しい。本当の意味で自分を知る為にも、思い切って上を目指すべきだ」



御堂先輩に遮られてしまったのよ。



…って?



えぇっ?


うそぉっ!?


御堂先輩まで!?



先輩なら止めてくれると思ってたのに。


何故か御堂先輩まで後押ししてきたのよ。



…さすがに先輩にまで言われちゃうとね〜。



断りにくいよね?



学園で1位を争う人達に挟まれちゃってるのよ?



さすがにこうなると私でも断れないわ。



…やるしかないよね?



横から煽る二人のせいで。


優奈は戸惑いながらも素直に対戦相手を選んだみたい。



相手の生徒番号は10004番。



御堂先輩よりも少し上の永瀬友香(ながせともか)さんだったわ。


この会場で最高の番号を持つ生徒なのよ。



とりあえず女の子という理由もあると思うけれど。


優奈にそれほど怯えた様子は見えないわね。



…だけど。



「大丈夫…かな?」



やっぱり不安はあるみたい。



でもね。


決めちゃった以上は仕方がないわ。



「優奈なら大丈夫だって!頑張って!」



少しでも元気づけようと思って、

明るく振る舞って応援したの。



その判断が正しかったのかな?



全力で応援してみたら、

優奈は少しだけ笑顔を見せて頷いてくれたのよ。



「うん。頑張ってみる!」



不安を抱えながらも笑顔を見せてくれるの。



そんな優奈と友達で良かったって心から思うわ。



まあ、試合の結果がどうなるかはわからないけどね。



ひとまず私達は優奈と一緒に試合場に向かうことになったのよ。



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