お願いだから
《サイド:近藤悠理》
あ~~~~~も~~~~~っ!!!!!
本っ当に最悪っ!!
何でまた現れるのよっ!?
毎日毎日、毎日毎日っ!!!!
本当にもういや~~~~~~~~っ!!
誰でも良いから…。
誰でも良いから…!
誰でも良いから…!!
誰か…!
誰かこの馬鹿をどこか遠くに連れて行って!!!
心の中で全力で叫びながら、
馬鹿から逃げるように美袋先輩の背後に移動したわ。
そして。
ただただ。
一心に。
…もう消えてよ~~っ!!
それだけを全力で願ってみたの。
…だけど。
美袋先輩はそこはかとなく迷惑そうな視線を私に向けてた。
完全に巻き込まれてる立場だから、
面倒に思われるのは仕方がないと思うけど。
…でもね?
今は美袋先輩の視線を気にしていられるほど余裕のある状況じゃないの。
少しでもあの馬鹿から離れたいのよ!
その一心だけで私の心は埋め尽くされてるから、
美袋先輩の冷たい視線も全然痛くないわ。
あの馬鹿と関わるくらいなら、
美袋先輩に怒られたほうがまだマシだからよ。
…なのに。
御堂先輩はあの馬鹿に気を使ったのか、
無理矢理追い返そうとはせずに話し合おうとしてるみたい。
…なんでなの?
私はもう声すら聞きたくないのに!!
ただただそう思うけれど。
御堂先輩に文句なんて言えないし。
言える立場じゃないのも分かってる。
だから嫌でもあの馬鹿の声が聞こえて来てしまうのよ。
…はぁぁぁぁ。
お願いだから。
どうかちょっとだけでもいいから。
私が徹底的に嫌ってることを理解して下さい!
お願いしますっ!!!!!
なんて。
心の奥底から全力で願いつつ。
御堂先輩があの馬鹿を追い払ってくれるのを期待してみる。
…早く消えて~~~~~。
…早く〜〜〜。
…早くぅぅぅぅぅ。
美袋先輩の背後からちらりと視線を向けて見れば、
何とか説得しようとする先輩の努力が見えたわ。




