決意を新たに
《サイド:美袋翔子》
…はあぁぁぁぁ。
ただただため息しかでないわね。
よく分からない試合も、
よく分からないまま終わったし。
気が付けば受付に戻ってきていたわ。
相変わらず心の中では不安が渦巻いているけれど。
こうして悩んでいても解決しないことは自分でもちゃんと理解してるつもりよ。
…とりあえず。
私は私のやるべきことをしなくちゃいけないのよね?
ここで悩んでいたって、
何も解決しないんだから。
出来ることをしなくちゃいけないのよ。
それは分かってる。
…分かってるけど、ね。
心はそう簡単に割り切れないの。
…うあぁぁぁぁぁ~~~っ!!!!
って。
全力で叫びたくなる気持ちをぐっと堪えて何度も深呼吸をしているの。
悩んでも仕方がないからよ。
自分に言い聞かせてから龍馬に視線を向けたわ。
「それで?結局これからどうするの?」
「まあ、僕達に出来ることは限られているからね。」
龍馬は少しだけ困ったような表情で、
曖昧に笑いながら質問に答えてくれたわ。
「とりあえずはこのまま続けるしかないんじゃないかな?」
…あ~、うん。
まあ、そうなのよね。
このまま続けるしかないのよ。
もちろん『試合』を、っていう意味でね。
その程度はすぐに理解できるわ。
今よりも強くなる為に。
そして自分自身の力を知る為に。
精一杯戦い続けることが今の私達に出来ることだからよ。
…だから。
うん!!
気持ちを切り替えて、
試合を再開することにしたわ。
悩んで足を止めてる暇なんてないからよ。
少しでも目標に近づく為に。
今は歩き続けなければいけないの。
…私自身の力と総魔に、ね。
そんなふうに心の整理ができたことで。
決意を新たにして、
もう一度受付で手続きを行うことにしたわ。
隣には龍馬がいて、
反対側には悠理ちゃんがいる。
3人揃って手続きを進めていく。
そうして私達はそれぞれの方向へと別れて、
バラバラに試合場に向かって歩きだしたのよ。




