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THE WORLD  作者: SEASONS
4月7日
264/1378

もう一度最初から

《サイド:御堂龍馬》




午前7時30分になった。



あと30分で検定試験会場が開かれることになる。



その前に特風会に訪れているんだけど。


今は幾つかの報告書に目を通している最中だ。



この作業はまあ、日々の習慣だからね。


どういう状況であっても続けるつもりではいるんだ。



…まあ、単調な作業だけどね。



それでも報告書を読むかぎりだと。


特に気にすべき出来事はなかったように思

う。



強いて言うなら僕達の試合によって、

第1検定試験会場が使えなくなったことくらいかな?


そのせいで会場に所属する全ての生徒の試験まで止まってしまったわけだけど。


こればっかりは僕達でどうにかできる問題ではないからね。



しばらく様子を見るしかないと思ってる。



…とは言え。



彼に関すること以外で見ると、

他に大きな問題はないようだから現状は平和そのものだね。



とりあえず一通りの報告書を読み終えたことで一息ついてみた。



今日は僕以外に誰もいない会議室。


その中で今後の方針を考えてみる。



…まずはどこから始めるべきかな?



今の僕の力でもかなり上位まで食い込める自信はある。



一桁は無理かもしれないけれど。


二桁はいけるはずだ。



だけど単に勝ち上がるだけでは彼には勝てないことも分かってる。



『新たな力』を探しだして、

彼と戦えるほどの能力をつかみ取らなければ意味がないからね。



だから単純な順位は何の意味も成さない。



最終的に彼に勝つことが僕の目的だからね。



彼よりも先に1位に駆け上がることができたとしても、

再び1位の座を明け渡すような結果では意味がない。



どちらが先に1位にたどり着くかは分からないけれど。


彼に勝たない限り、

やり直す意味がないんだ。



だからこそ。



改めて最初からやり直そうと思ってる。



途中経過を無視するつもりなんてない。



一からやり直すために降格を受け入れたんだから。


そのために向かうべき場所はあそこしか考えられない。



…3年前。



かつては僕も所属していたあの会場だ。



…さあ、行こうか。



目的地を決めたことで席を立つ。



向かうべき場所は第12検定試験会場だ。



新入生を含む学園最弱の生徒達が集まる会場であり。


今の僕に相応しい場所でもある。



「さあ、もう一度始めよう。」



最初からやり直す覚悟を胸に秘めて、

特風会を出ることにした。



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