表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月7日
261/1390

面倒な役周り

《サイド:米倉美由紀》



ふう。



振り返ってみれば、あっという間だったわね。


一日がこんなにも短く感じた日は他にはないんじゃないかしら?



そんなふうに思ってしまうくらいにね。


昨日という一日は瞬く間に過ぎ去って行ったわ。



まあ、たった一日の準備期間だったけれど。


とても意味のある一日だったんじゃないかしら?



彼等にとっては十分な休息だったはずよ。



私にとってはため息すら出るほど短い時間だったけどね。



御堂龍馬と美袋翔子。


そして天城総魔。



彼等の新たな戦いが今日から始まってしまうのよ。



…ギリギリと言って良いほど切羽詰まった状況でもあるけれど。



それでもね?



ひとまず大方の準備は整えることが出来たんじゃないかしら?



あとは彼等次第よ。



そして。



彼等が頂点にたどり着くまでに、

どこまで準備を進められるかは私達次第ね。



それぞれ進むべき方向性は違うけれど。


目指すべき場所は同じなの。



頂点を争う戦いの場に辿り着けるかどうか?



ただそれだけなのよ。



彼等にしてみれば単純な実力争いだけど。


私達にしてみれば決戦の場の復旧作業ね。



崩壊した検定会場は現在も使い物にならないわ。



99位以上の生徒達は全員、

足止めを受けている状況なのよ。



辛うじて崩壊を免れた試合場もあるけれど。



使える試合場はホンの一部。


おそらく5箇所もないでしょうね。



なにより問題なのは完全に消失した結界よ。


再構築には当分時間がかかりそうだったわ。



こればっかりはさすがにね。


数日は使い物にならないと思う。



一応、問題の検定会場の予備として未使用の会場を解放する案もあるけれど。


建物の規模が小さいから上位の生徒達の試合を受け入れるには少し不安な面があるのよ。



その結果として。



ある程度会場の復旧が終了するまでは、

第1検定試験会場において全ての試合が停止することになってしまったの。



そのこと自体にはあまり影響はないけれど。


復旧にかかる費用は莫大な額になっているわね。



だから緊急で開かれた昨日の理事会でも復旧の費用をどこから捻出するのか?という部分が最大の悩みの種になっていたわ。



「どうすれば良いのかしら?」



呟いてみても返事はどこからも返ってこない。


今は一人きりだからよ。



「はぁ…。貯蓄ちょちくを崩すしかないかしらね?」



ため息が出る言葉だって自分でも理解してるわ。



完全なる実費ってことだからよ。



もしも実行に移してしまったら、

当分の間は極貧生活になること間違いなしね。



そこまで学園に財産を注ぎ込む必要があるの?



なんて。



そんな考えすら頭をよぎるけれど。


他に考えられる方法がないのよ。



「とりあえず可能な範囲で最小限の復旧を開始するしかないわね。学園の資金で追いつかないようなら、その時は仕方がないわ。」



私財の投入を覚悟するしかないのよ。


出来ればしたくはないけれど。


そうも言っていられる立場じゃないの。



「面倒な役周りばかり回ってくるわね…。」



…はあぁぁ。



ため息が止まらないわ。


心が折れそうってこういう状況で使うのかしら?



言ってみたところでどうなるものでもないけれど。


ひとまず今は前向きに頑張っていくしかないということよ。



…これから始まるアレの為にも。



やるべきことはまだまだ山積みだから。



「くよくよ悩んでも解決しないし!とにかく行動あるのみよ!」



無理やり自分に言い聞かせながら。


今日という日を迎えることにしたわ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ