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THE WORLD  作者: SEASONS
4月6日
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満足出来る結果

《サイド:美袋翔子》



ふふ〜ん♪


総魔が手伝ってくれるのよ♪



それだけで十分だと私は思うのよね~。



まあ、本当のことを言うと沙織と龍馬は総魔を特風に引き込みたかったと思うから、

良い結果とは言いきれないんだけどね。



それでも満足出来る結果だって私は思ってるわ。



そもそも『総魔を説得すること』自体が無理な話なんだし。



将来的な問題はともかくとして。


今はこれで良いと思うのよね~。



だってもっと総魔と仲良くなってから、

その時にまた参加のお願いをすれば良いわけでしょ?


嫌がる人を無理矢理な感じで連れて行っても意味がないわよね?



特風の役目はあくまでも『平和を願う気持ち』が重要であって、

それほど気にしていない人が参加してしまえばそれだけで内部で争いが起きかねないわ。



だから同じ考えを持たないかぎり、

集団の中に入るべきじゃないと思うのよ。



そう思うから、私はこれで良いと思ってる。



直接的な仲間じゃなくても、

間接的に協力し合えるならそれで十分なはず…よね?



多分。


きっと。


大丈夫だと思う。



沙織と龍馬も理解してくれると思ってる。



だから二人は何も言わないんじゃないかな?



私の考えは間違ってないはずよ。



きっとね。


これで良いはずなの。



そう信じて、総魔の顔をじっとみつめてみる。



「どうかしたか?」


「え?ううん。何でもないよ♪」



言葉を濁して微笑んでおいたわ。


だって総魔と仲良くなれて良かったなんて、

そんなこと言えるわけないじゃない。



…恥ずかしすぎるし。



普通、そんな発言、異性にはしないわよね?


言葉にした時点で告白してるのと同じだと思うから言えないし言わないわ。



そんな勇気はないから適当に誤魔化したんだけど。


総魔は特に気にした様子もないまま、

龍馬に振り返っちゃうのよね。



…うぅ~。



ちょっとは気にしてよ〜。


なんて、思ってる間に。



「一応聞くが、話はこれで終わりだな?」



総魔が話し合いを打ち切っちゃったのよ。



「あ、ああ。そうだね。ひとまず聞きたいことは全部聞けたと思うよ。」


「なら俺はもう行かせてもらう。」



え~?


もう行っちゃうの?


もっとゆっくりしていけばいいのに~。



…って。



引き止める前に、

話し合いを終えて席を立った総魔に龍馬が尋ねていたわ。



「何か予定でもあるのかい?」


「いや。特にはないが、やりたいことが幾つかあるからな。手の空いている間に出来る限りのことをしようと思うだけだ。」



ん~。


それって予定はないけど、

やりたいことはあるってことよね?


龍馬の質問に答えた総魔は、

さっさと出口に向かって行っちゃう。



その後ろ姿を何気なく見てたんだけど。



…あれ?



この状況ってまずいわよね!?


慌てて追い掛けることにしたのよ。



「待ってよ、総魔!私も行くわ!」



総魔の後ろを追い掛けながら急いで沙織に振り返る。



「今日も研究所にいるよね?」


「ええ。そのつもりよ」


「じゃあ、後で迎えに行くから♪」


「分かったわ。待ってるわね」



笑顔で見送ってくれる沙織に挨拶をしてから。



「龍馬もまたね~!」



龍馬にも挨拶をしたわ。



「あ、ああ、翔子も気をつけてね。」


「うん!」



微笑んでくれた二人に手を振ってから、

総魔と一緒に休憩室を離れることにしたのよ。


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