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THE WORLD  作者: SEASONS
4月6日
226/1378

特別風紀委員

《サイド:美袋翔子》



さて、と。



「これからどうするの?」



総魔に尋ねてみる。


研究所を出た後も総魔にくっついて目的も知らないまま歩き続けているからよ。



「昨日の話から考えれば、今日は試合が出来ないはずだからな。だとしたら出来ることは限られているだろう。少しでも早く能力を覚醒させる為に、調べものを進めておけば後々役に立つと思っている。」



ふ〜ん。


調べものね~。



総魔の言葉を聞いて話の内容を考えてみる。


その結果として思い付くのは一つだけだったわ。



「図書館に行くつもり?」


「ああ、そうだ」



…やっぱり。



総魔の返事を聞いて少しだけ考えてみる。


確かに総魔の考えは一理あると思うのよ。



だけどね。


どうせなら、ね。



思いきって総魔に話し掛けることにしたわ。



「ねえ、総魔?」


「どうした?」



足を止めて振り返ってくれる総魔だけど。


私は視線を校舎に向けてから話してみる。



まあ、研究所から校舎までは距離があるから、

はっきりと見えるわけじゃないけどね。



「どうせなら『特風会』に行ってみない?」


「特風会?」


「うん。あそこなら図書館でも置いてないような書物が沢山あるから、きっと役に立つと思うわよ。」



一応、部外者は立入禁止なんだけどね。


私がいるから問題ないはず。



自信はないけど、たぶん、大丈夫なはず。



そう思いながら視線を合わせてみると、

総魔は少しだけ不思議そうな表情を浮かべていたわ。



「…特風会とは何だ?」



あ〜、そっか。


まだその説明をしてなかったっけ?



「正式名称は『特別風紀委員』。その会議室ってことなんだけどね。私や沙織、龍馬も参加してる組織のことよ。活動内容は治安維持。学園の内外を問わずに平和と安定の為に活動するのが私達の目的なの。」


「…治安維持、か。」



…ん?



私の説明を聞いた総魔の顔が、

一瞬だけ何だか淋しそうに見えたのは気のせいかな?



…何となく、良くない気がするわ。



なんだか気まずい雰囲気になりそうな気がしたから、

時間をおかずに話を進めることにしたのよ。



「まあ、細かいことはともかくとして、あそこに行けばきっと参考になるものが沢山あると思うわよ」



だから。



「だから、行ってみない?」



わざと明るく元気をだして総魔を誘ってみる。


どうしてかは分からないけれど、

そうしなければいけない気がしたのよ。



「ね?」



微笑む私の顔を見て、

総魔も微笑んでくれたわ。



「そうだな。どういうところか、一度見てみるのも悪くないな」


「おっけ~!それじゃあ、案内するわね〜♪」



総魔の前を歩きだす。


静かについて来る総魔に時折視線を向けながら、

特風会に向かって歩き出すことにしたのよ。


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