興味心
《サイド:美袋翔子》
うぅ~ん。
どうしてこうなったのかな〜?
食堂を出たあとでね。
総魔を追いかけてルーン研究所まで来ちゃったんだけど。
入口で西園寺さんに案内されるまま所長室にたどり着いて、
何故か今は黒柳所長と向き合っているのよ。
どうしてこうなったのかなんて私にもわからないわ。
ただ単に総魔にくっついてきただけだから、
そもそもどういう目的があるのかも知らないのよ。
それにね。
今まで任務以外でこんなふうに黒柳所長と関わることなんてなかったから余計に緊張しちゃうのよね。
なんとなく居づらい雰囲気を感じてしまうのよ。
…はうぅぅ~。
私はどうすればいいの?
そんなふうに悩んでる間に、
黒柳所長が総魔に話し掛けていたわ。
「…さて、話を聞こうか。」
真剣な表情を浮かべてる。
今まで黒柳所長とは何度も会ってるけど、
今日はいつも以上に疲れているように見えるわね。
もしかして寝てないのかも?
そんな疑問を感じたけど、
今は余計なことは聞かない方がいいと思う。
会話の邪魔をするわけにはいかないからよ。
ひとまず私も総魔に視線を向けてみたわ。
何を話すのかな?
具体的な内容は知らないけれど。
黒柳所長に聞きたい話があるって言うから黙ってついて来たのよ。
だから私自身は話すことなんて何もないから何も言わないわ。
自分でも情けないな~って思うけど。
そわそわしながら総魔の言葉を待ってる感じ。
これからどんな話が始まるのかな?
緊張以上に興味心が上回ってる。
だから今はじっと総魔を見つめてるの。
黒柳所長もまっすぐに総魔を見つめているわ。
そんな中で、総魔がゆっくりと口を開いたのよ。




