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溢れる笑み
《サイド:黒柳大悟》
この数日間。
寝る間も惜しんで悩み続けてきたこの問題に彼はどんな答えを導き出すのだろうか?
今はただじっと待ち続けている立場だが、
実際に待っていた時間はホンの数分ほどだっただろう。
黙って様子を見ていると、
不意に彼の瞳が開かれた。
「おおよその理論は完成した。まずは実験がしてみたい。」
…ふっ。
…ははははっ!!
彼の言葉を聞いた瞬間に。
無意識のうちに立ち上がっていた。
「見せてもらおうじゃないか!」
自然と笑みが溢れるのを抑えきれない。
この研究所において最高の頭脳を持っていると自負する俺を超えるのか?
その答えが知りたくて仕方がなかった。
「準備を再開させろ!」
扉の外に向かって大声で指示を飛ばした瞬間に。
「はい!分かりました!」
隠れていた西園寺君が応えてくれた。




