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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1357/1390

あらゆる場所で

「誰かが近付いて来てるね。」



足音の聞こえる方向へと視線を向けてみると、

里沙と百花の二人の姿が見えた。



だからかな?



全力で駆け寄って来る二人に淳弥も視線を向けていた。



「今頃到着か?…ってか、あの二人は今までどこに行ってたんだ?」



淳弥はまだ食堂での出来事を知らないのかな?



「淳弥達と校舎の前で別れたあとに裏手の食堂で竜の牙と戦闘になったんだよ。」



食堂自体は校舎の1階にあるんだけど。


1階の奥にあるから入り口とは真逆になる。



成美ちゃんを休ませている医務室も同じ階にあるんだけど。


正反対の入り口方面だから、

火の手はそこまで伸びてはいなかった。



一応、各所で生徒や教師が消火作業に当たっているからね。



火元となった食堂は手が付けられないけれど。


延焼自体は抑えられているはずだ。



「戦闘自体はすぐに終わったんだけど、食堂は放火の被害で大変なことになっていてね。二人には食堂の内部に閉じ込められている生徒達の救出を頼んでいたんだよ。」


「ふーん。そうなのか。」



淳弥に説明し終えたあとで、

里沙と百花がたどり着いた。



「やっと見つけたわっ!」


「…戦闘は終わったあとのようね。」



それぞれに呼吸を整えている。


その様子を眺めながら、

淳弥が二人に尋ねていた。



「生徒の救助はどうなったんだ?」


「とりあえず全員救出したわよ。多分、死者はいないはず。救助の前に死亡してた可能性がないとは言い切れないけれど…。生存者は全員助かったはずよ。」


「もちろん怪我や火傷による負傷者は多数いたけれど、ひとまず全員医務室に向かわせたわ。」



里沙に続いて百花も答えてくれたんだ。



「ただ残念なことに、食堂は火災によって全壊。復旧作業は難しいでしょうね。修復するよりも新しく造り直したほうが早いんじゃないかしら?」


「そこは死者が出なかっただけでもまだマシだろ?」


「ええ、そうね。不幸中の幸いとでも言うべきかしら?」


「…って言っても、食堂以外では死者続出だけどね〜。」



冷静に答える百花の隣で里沙は大きくため息を吐いていた。



学園の各所のあらゆる場所で死亡している生徒の遺体を里沙と百花も発見していたようだ。



もちろんそれは僕や淳弥も同じだけどね。


学園内を移動中に幾つもの生徒達の遺体を発見している。



「どれくらいの被害なのかは分からないけれど…100や200じゃ数えきれないでしょうね〜。」



…だろうね。



だからこそ早急に敵を一掃する必要があるんだ。



「これ以上の犠牲者が出ない内に敵を殲滅しよう!里沙と百花も手を貸してほしい!」


「ええ、いいわよ!」


「これ以上、敵の好きにはさせないわ。」



里沙と百花も加わって、

僕達は4人で移動することになった。



「一刻も早く戦闘を終わらせるんだ!」



走り出す僕を淳弥と里沙と百花が追い掛けてくる。


まだまだ続く戦闘音に耳を傾けながら、

僕達は次の戦場を目指すことにしたんだ。



「急ごう!!」


「おう!」


「おっけ~。」


「協力するわ。」



声をかける僕に3人はしっかりと頷いてくれた。


目指すのは魔術の破壊音が聞こえる方角だ。



「この方角にあるのは…?」



おそらく検定会場だろうね。




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