美由紀との約束
「今後も精進することだな。」
より一層の努力を求めてみたところで、
背後から複数の足音が聞こえてきた。
「大悟っ!」
…この声は?
聞き慣れた声に気付いて振り返る。
視線の先には予想通り宗一郎さんがいたのだが、
傍には桜井由美と琴平重郎もいるようだ。
…琴平重郎はともかく、桜井由美も到着していたのか。
研究所に籠もっていたせいで外の状況が把握できていなかったのだが、
まずは笑顔で3人を迎え入れることにした。
「ご無事で何よりです。」
「ああ、そっちも無事だったようだな。」
…も?
「…ということは、宗一郎さんも襲撃を?」
「ああ、御堂君が撃退してくれたおかげで被害はないが、学園の他の地区ではまだ戦闘が続いているようだ。」
…なるほどな。
どうやら襲われたのは研究所だけではなかったらしい。
「まだ学園の各所で竜の牙が暴れている状況だ。悪いが手を貸してくれないか?」
「もちろん、ご協力致します。」
美由紀との約束もあるからな。
学園も守るつもりでいるのだが、
宗一郎さんを守り抜くことが俺の役目だと思っている。
「西園寺君。どうやら俺達にはまだ出番があるようだ。実験を完成させる為にも戦闘を続行するぞ。」
「はい!」
先ほどまでの疲れは見せずに、
西園寺君達は付き従ってくれるようだ。
「急ぎましょう!」
学園を守る為に戦う意志を見せる西園寺君のすぐ傍では藤沢君も頷いている。
…心強いな。
素直にありがたいと感じながら、
次の作戦に向けて行動を開始することにした。
「よし!俺と西園寺君と藤沢君は宗一郎さん達と共に襲撃者の殲滅を行う!!他の者達は索敵を行いつつ研究所の防衛を続行!!」
指示を出してから研究所を離れる。
だがその前に慶一郎に声をかけておくことにした。
「ここは頼んだぞ。」
「ああ、任せておけ。」
残る敵の数は不明だが、
安全を確認するまで油断は出来ないからな。
慶一郎に研究所の防衛を託してから、
次の戦場に向かって移動を開始することにした。




