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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1316/1354

閲覧権

何者かが突入してきた瞬間に狙いを定めて攻撃を開始する。



「エクスカリバー!!!」



無数の風の刃による先制攻撃よ。



「「「「「うあああああっ!!」」」」」



武装集団の侵入と同時に放った風の刃が、

侵入者達の体を切り裂きながら後方へと吹き飛ばしたわ。



「ぐっ!!!」


「ちぃっ!!」


「すでに中にいたのか…っ!?」



「当然でしょっ!!」



戸惑う様子の集団に、

今度は美和子達の魔術が襲い掛かる。



「誰か知らないけれど…!ここは立入禁止なのよっ!」



一方的に放つのは氷、風、光、闇の魔術。


図書館を守る必要があるから、

火の魔術を使わないようにしているのよ。



「「「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」」



仲間達の追撃によって侵入者達は通路に押し戻されたようだけど。


相手も相当な手練れなのか、

被害そのものはそれほどでもないように見えるわね。



「ここまで来たということはやっぱり禁呪が目的なのかしら?」


「…まさか先客がいるとは思わなかったがな。」



どうせ答えてもらえないと思いながらも尋ねてみると、

意外なことに武装集団の一人が答えてくれたのよ。



「魔導書は俺達が回収させてもらう。」



…やっぱり禁呪が目的なのね。


…だとしたら。



「貴方達も魔術師なのね。」



敵か味方かは知らないけれど。


敵対するなら容赦はしないわ。



「悪いけど、ここにある魔導書は悪用しないと誓える人にしか閲覧権は存在しないのよ。」



学園長の許可なく侵入してくるような人物に魔導書は渡せないわ。



「この期に及んで見逃してあげるという選択肢はないけれど。魔導書を狙うのなら排除させてもらうわよ。」



残存する武装集団はおよそ10名。


対する私達は5人。



数だけで見れば負けてるけれど。


ここで引き下がるわけにはいかないの。



「ここにある魔導書は絶対に悪用させないわ!」



真正面から武装集団に立ち塞がる。



日高学園長との約束を守る為に。


私にはここを守り抜く義務があるからよ。



「せっかくだから、あなた達で実験させてもらうわよ。新たに身につけた『禁呪』をね!!」



一晩かけて覚えた魔術。



実際のところ使えるかどうかはまだ不明だけど。


実践で試す良い機会と思って詠唱を始めてみる。



「誰にも私の邪魔はさせないわ!」



仲間達の援護を受けながら完成させる魔術。



私はついに、禁断の魔術を解放させたのよ。




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