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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1304/1366

天敵の再来

《サイド:御堂龍馬》



「くっ!」



目の前の現実に悔しさを感じてしまう。



「油断したか…っ」



捕われた里沙を見て唇を噛み締める。



成美ちゃんと栗原さんの救出には成功したけれど。


僕に同行していた里沙を奪われてしまったんだ。



「何者だっ!!」



学園の関係者ではない謎の集団に問いかけてみたけれど。



「答える必要はない。俺達の目的は『米倉宗一郎』のみだ。」



里沙を捕らえている人物が目的を告げてきた。



…目的は米倉さんか。


…だとしたら里沙を救出する隙はあるはずだ。



皆殺しが目的じゃないなら人質として生かされる可能性が高い。



…もう少し様子を見るべきだ。



冷静に判断して周囲の状況を確認しようとしたところで、

最後に催事場から脱出してきた米倉さんが僕の側に歩み寄ってきてくれた。



「ふむ。どうやら俺に用があるようだな。」



米倉さんは僕の横を通り抜けて謎の集団へと歩みを進めていく。



「ふっ。誰かと思えば竜の牙か。」



…え?


…竜の牙?



…ということは、彼らが解放軍なのか?



「さすがに気づくか。ならば話が早い。お前が持つ秘宝を渡してもらおうか。」



…秘法?


…何のことだろうか?



襲撃者達の目的が良く分からないけれど。


里沙の喉元に刃を突き付けられている状況だ。



迂闊な行動は出来ない。



「何度も言わせるな。そんなモノは存在しないと言ったはずだ!!」


「ざれ言を…」



米倉さんの言葉を聞いて一笑にふす襲撃者は、

米倉さんの言葉を全く信じていない様子だ。



そうして緊迫した空気が広がる状況の中で、

さらなる危機が僕達を襲おうとしていた。



それはさきほどから僕を付け回していた人物が姿を現そうとしていたからだ。



遠くから様子を眺めていた人物が僕達に接近してくる。



だけど誰もその行動を不審に感じることはない。



学園の生徒が歩いていることに疑問を感じる人はいないからだ。



特に僕達は襲撃者にとらえられている里沙を眺めていて背後の生徒を気にしていなかった。



その結果として。



「…え…っ?きゃぁぁぁぁ…っ!!」



突然響いた悲鳴に驚いて背後に振り返ると、

見覚えのある人物に成美ちゃんが捕らえられてしまっていた。



「久し振りだな…御堂龍馬!!」



不気味な笑みを浮かべる人物。


それは悠理にとって天敵と呼べる人物だった。



「…きみはっ!鎌田俊雄かまたとしお!?そんなっ!どうしてここにきみがっ!?」



生徒指導室にいるはずの人物がどうしてここにいるのか?



予想外の出来事に戸惑う僕に鎌田が敵対の意思を示してくる。



「あの時は随分と世話になったからな…。たっぷりお礼をさせてもらうぜ。」



かつて悠理を追い回し。


僕と真哉によって生徒指導室に送り込まれたはずの鎌田の手に、

成美ちゃんが捕らえられてしまっていたんだ。



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