1303/1354
外側からの破壊
《サイド:長野淳弥》
「…なっ!?どういうことだっ!?」
想定外の出来事だった。
報告を受けてすぐに確認に来たんだが、
目の当たりにした事実によって驚愕の表情を浮かべてしまう。
「何故だっ!?」
大きな声で叫んでみるが、
返事は一切返って来ない。
…何が起きている?
疑問を感じながらも歩みを進める。
風紀委員から報告のあった目撃情報の確認の為に校舎の地下まで来たんだが、
そこで目にしたのは破壊された生徒指導室の扉だった。
「隔離していた生徒が全員逃亡だとっ!あいつら…どこに行ったんだ!?」
素行に問題があり、
危険度の高い生徒達。
それらが全員逃亡したあとだった。
「誰が扉を…っ!!」
悔しさを感じるが、
今は破壊の調査を優先するべきだ。
事実の報告よりも、
事実の確認を優先して調査を続行するのが俺の役目だからな。
「扉は外側から破壊されているようだな。」
…だとすれば。
中にいた生徒達がぶち破ったわけではないはずだ。
…外部の誰か?
おそらくは正体不明の侵入者だろうな。
「何が目的なんだ…?」
この時の俺はまだ気付いていなかった。
校舎の外で起きている事件に、
今はまだ気付いていなかったんだ。




