表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1244/1282

運命を狂わせる選択

《サイド:御堂龍馬》



…さて、と。



ここからが本題だ。


僕には成美ちゃんに全てを伝える義務がある。



…だけど。



どこから話せば良いんだろうか?



ついさっき深海さんのご両親に説明したばかりだから、

一通りの流れは成美ちゃんも聞いていたはずだ。



…と言うことを考えると?



戦争そのものに関しては、

説明を省略しても大丈夫なのかな?



具体的な状況を説明しても理解できるかどうかは分からないし。


ひとまず沙織がどうして戦争に参加したのかを説明するところから始めてみようかな?



「基本的な部分は、さっきの深海さんの話と重なるんだけどね。」



僕達は共和国を守る為に戦争に参加したんだ。



「ジェノスには家族や友人が沢山いるし、他の町にも沢山の知り合いがいるからね。そういう大切な人達を守りたくて…大切な人達を失いたくなくて…僕達は戦場に向かったんだ。」



僕はジェノスに住む両親の為に。


そして一人で旅立った総魔を助ける為に。


戦争に参加して戦場に向かった。



そして沙織は家族を守ることを願い。


僕や翔子の助けになることを願ってくれたんだ。



だけど翔子はおそらく、

純粋に総魔を追い続けていたんじゃないかな?


総魔を守ることだけを願っていたように思う。



真哉はそんな僕達を守る為に、

戦うことを決意していたようだ。



…そして。



深海さんはご両親の幸せを願い。


総魔の手助けを目指していた。



悠理は深海さんを守る為に戦っていたし。


武藤君は悠理を守る為に戦争に参加していた。



そんなふうにね。


それぞれの想いによって戦争に参加していたんだ。



…だけど。



結果的には僕以外の全滅という形でアストリア王国との戦争は終わってしまった。



「僕も沙織もね。ジェノスに住む家族を守りたいと願って命懸けで戦っていたんだ。」



深夜にアストリアの砦に突撃した共和国軍は、

4方の門の突破を目指して各方面に軍を分けて突撃を開始した。



僕達が配属されたのは砦の東門だ。


理事長が率いる本隊で、

沙織達と共に軍隊との戦闘を行っていた。



その戦いで何千人の人々を殺したのか?


それは僕にも分からない。



だけどこの手を血で染め上げながら戦場を駆け抜けたのは覚えている。



親友の真哉と共に。


沙織や翔子の援護を受けながら、

戦場を走り続けていたんだ。



そうして数万に及ぶアストリア軍を撃破した僕達は東門を突破した。



その頃には他の門の制圧も終わっていたようで、

砦の内部に侵入した共和国軍は、

休憩のあとに部隊を二つに分けることになったんだ。



…そしてその選択こそが。



僕達の運命を大きく狂わせることになってしまったんだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ