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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1243/1254

あとは聞くだけ

《サイド:常磐成美》



「成美ちゃん。」


「はい?」



御堂さんに呼び掛けられて視線を向けてみると。



「きみと出会えて良かった。」



何故か御堂さんに感謝されてしまいました。



…どういう意味でしょうか?


…私は何かのお役に立てたのでしょうか?



御堂さんの言葉の意味は分からなかったんですけど。


何となく温もりを感じる言葉でした。



だから、かもしれません。



お姉ちゃんと翔子さんが言っていた通りの人に思えたんです。



私に微笑んでくれる御堂さんを見ていたら、

優しい人だと思えたんです。



…と言っても。



私はまだ御堂さんのことを何も知りません。



戦争に参加していたという数日間の出来事に関しても何も知らないままです。



お姉ちゃんは御堂さんに想いを打ち明けていたのでしょうか?


御堂さんはお姉ちゃんの気持ちを知っているのでしょうか?



それすらまだ知らないんです。



お姉ちゃんが御堂さんを想っていることを知っていても…その結末は知りません。



だから、問い掛けてみることにしました。



「御堂さんは、お姉ちゃんのことをどう…」



…思っているのですか?と、問い掛ける前に。



「愛しているよ。」



はっきりと答えてくれました。



「今でも自信を持って言えるんだ。沙織は僕にとって一番大切な人だからね。かけがえのない大切な人なんだよ。」



…そっか。



真剣に答えてくれた御堂さんの想いを聞いて、

不思議と幸せな気持ちになれました。



…ちゃんと想いは通じるんだね。



お姉ちゃんと御堂さん。



二人の想いが通じ合っていることを知って嬉しく思えたんです。



…良かったね、お姉ちゃん。



例え最終的な結果が死別という残酷な結末だとしても、

ちゃんと想いが通じ合えたのなら…それだけでも良かったと思えました。



あとは…何があったのかを聞くだけです。



ひとまずパフェを食べ終えたことで、

今度は私から御堂さんに尋ねてみることにしました。



「教えて下さい。何があったのかを…。お姉ちゃんがどうして亡くなったのかを…教えて下さい。」


「…ああ、そうだね。」



真実を知りたいと願う私に向き合ってくれた御堂さんは、

全てを話してくれるようでした。



辛いことや悲しいことも含めて、

全ての想いを…偽りなく聞かせてくれたんです。




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